新撰組ふるさと歴史館を出ると、日野宿本陣跡に向かいました。ちなみに新撰組ふるさと歴史館の入館料には日野宿本陣の入館料も含まれています。日野宿本陣跡は土方歳三の義理兄だった佐藤彦五郎と関わりがあります。新撰組をより深く知るには、多摩地区にいながら新撰組を支え続けた佐藤彦五郎を知る必要があると思います。
江戸時代そのままの建物が残る日野宿本陣
佐藤彦五郎は、天然理心流近藤周助から免許皆伝を受けた頃に自宅に道場を設けたそうです。その道場に、新撰組を立ち上げた近藤勇(近藤周助の養子),土方歳三,沖田総司,井上源三郎などが通ってきたそうです。佐藤彦五郎はその後、多摩にあって京都の新撰組を支え続けたそうです。そして、新撰組の最後を見届け明治35年に亡くなっています。
日野宿本陣近くの大昌寺 大昌寺の六地蔵 日野宿本陣の門
日野宿本陣へ行く途中に大昌寺に寄りました。ご住職さんがよく管理しているのでしょう、寺内やお地蔵様などが綺麗に掃除されていました。大昌寺を出ると、日野宿本陣はすぐ傍です。道を回り込むようにしていったん甲州街道に出ます。すると日野宿本陣の旗が目立つように立っているのですぐ分かります。門を入ると、江戸時代から引き継がれている日野宿本陣があります。
日野宿本陣内の小部屋 日野宿本陣内の部屋兼通路
日野宿本陣に入ると、観光案内の方々がいました。詳しい説明をするとのことでしたが、急いでいたためお話を伺うことができませんでした。次回来るようなことがあればお話を聞こうと思います。広い部屋内をあちこち移動しながら見学しました。150年前、この部屋に新撰組のメンバーがいたことがあるのです。同じ頃の田布施では、第二奇兵隊が町内を闊歩していました。歴史の不思議さを覚えます。
佐藤彦五郎記念館 幼稚園傍のとんがらし地蔵尊 穴が開いた小石がぶら下がる
田布施の麻郷神社には鳥羽伏見で亡くなった方の碑があります。おそらく幕府軍や新撰組と戦ったに違いありません。さて、日野宿本陣を出ると、日野宿本陣裏手にある佐藤彦五郎記念館に行きました。しかし、私設記念館のため開いていませんでした。続いて井上源三郎記念館に行きましたが、これまた私設記念館のため開いていませんでした。両記念館ともに開館しているのは日曜日のようです。なお、井上源三郎前の幼稚園傍に不思議な「とんがらし地蔵尊」がありました。穴が開いた小石がたくさんぶら下がっているのです。何かの言われがあるのでしょうか。
今回ウォーキングした、日野市の新選組などの史跡コース