東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

わら細工民具 ほぼろ版ポシェット2を試作(5/8)

2023年08月04日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 縞竹を使ってポシェットの蓋円周部が出来上がりました。今回は、その縞竹を覆う樹の皮細工をすることにしました。使ったのはイヌビワの皮です。皮を採集した後に天日乾燥していましたが、皮が薄いためか強く触ると割れます。これがイヌビワが皮細工に使われない理由だと思います。後で補強が必要です。その点、クルミは皮が厚く丈夫なため皮細工に多用されます。さて、イヌビワの皮を裂いて細長くしました。そして、格子模様になるよう細工をしました。

    出来上がったイヌビワの皮細工(格子模様)、後で楕円の縞竹に被覆


 天日乾燥していたイヌビワの皮ですが、すっかり変色していました。カビも少し生えていました。乾燥させる前に強めに洗った方が良かったのではないかと思います。縮んで丸くなっていたため水に入れて柔らかくしました。その後、アイロンで平らにのしました。平らになると1cm x 30cmになるように鉛筆で線を引きました。そして、鉛筆の線をなどるようにハサミで切り離しました。

皮を水に浸して柔らかく   アイロンで平らにのす   ハサミで皮を切り離す
  

 出上がった細長い皮を格子状に細工しました。皮が柔らかいため、油断するとすぐに外れてしまいます。クルミの皮細工よりも繊細な感じがします。外れてしまわないように端を板で押さえると良いようです。小1時間奮闘して格子模様が出来上がりました。次回はこれを縞竹の輪に被せようと思います。初めての細工なので失敗するかもしれませんが。

   皮を互い違いにして格子模様    やっと格子模様の完成、目が疲れる
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする