『あなたの隣の<モンスター>』(齋藤孝著 NHK出版)
するりと読めた。
この本は「モンスターペアレンツ」や「モンスターペイシェント」について解説している本ではない。
「あなたの内なるモンスター」に気づいてほしい
社会全体の「モンスター化」を受け止めて対策をとろう
という立ち位置で書かれている。
状況の分析そのものに特に目新しい視点はないように感じたが、独特の身体論をもとにした「対策」については具体的に語らない研究者、評論家が多いなかで、やはり目をひく。
大きく二つの方策を提示していると思う。
一つは、学校教育の中にどんなプログラムを取り入れるべきか
もう一つは、モンスター処理についての専門的な人材の活用
特に前者に注目したい。
以前から齋藤氏が提唱している「身体性」の重視ということだが、具体的に挙げてみると一線で活躍している教育実践者と共通点があることにも気づく。
授業中の呼吸法
演劇的音読の効用
自分と考えのちがうもの(本)の読書
宮沢賢治をひたすら読ませる
物事に対してじっくりと取り組み、生産的な態度で社会へ参画していけるために、どういう点をポイントにすべきか、学校現場で明確に絞りこんでいく時期だと思う。
新学習指導要領を、様々なあれもこれもと捉えてしまうことは避けなければならない。
するりと読めた。
この本は「モンスターペアレンツ」や「モンスターペイシェント」について解説している本ではない。
「あなたの内なるモンスター」に気づいてほしい
社会全体の「モンスター化」を受け止めて対策をとろう
という立ち位置で書かれている。
状況の分析そのものに特に目新しい視点はないように感じたが、独特の身体論をもとにした「対策」については具体的に語らない研究者、評論家が多いなかで、やはり目をひく。
大きく二つの方策を提示していると思う。
一つは、学校教育の中にどんなプログラムを取り入れるべきか
もう一つは、モンスター処理についての専門的な人材の活用
特に前者に注目したい。
以前から齋藤氏が提唱している「身体性」の重視ということだが、具体的に挙げてみると一線で活躍している教育実践者と共通点があることにも気づく。
授業中の呼吸法
演劇的音読の効用
自分と考えのちがうもの(本)の読書
宮沢賢治をひたすら読ませる
物事に対してじっくりと取り組み、生産的な態度で社会へ参画していけるために、どういう点をポイントにすべきか、学校現場で明確に絞りこんでいく時期だと思う。
新学習指導要領を、様々なあれもこれもと捉えてしまうことは避けなければならない。