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覚え書きくずれ「川口」

2012年04月06日 | 雑記帳
 「川口を見据える」

 川上を考え,流れをつくり,そして川口へ向かう。
 ここにも三つのポイントを提示した。

・全体像とゴールポイントを持つ
   
・前向きな将来を意識づける

・つながる力を明確にする


 特に目新しいことではない。私たちの営みのゴールの姿をイメージすることの大切を語っているつもりだ。
 それが一時間の授業であれ,単元全体であれ,また学年という区切り,そして小学校という枠となっても,その時点でどういう力を身につけさせたいか,明確にして指導に臨みたいものだ。

 あえて,一つ取り上げれば「前向きな将来」ということがある。
 子どもたちの「川口」の先にあるより大きな河や社会という海の多くは,そんなに明るいものではない。
様々な問題,障害があることは言うまでもない。
 またそれはいつの時代もそうだったかもしれない。

 しかし,だからといってそこに流れ込む存在が弱く力のないもの,また烈しいだけで他と関われないものであってはいけないのだ。
 清濁併せ持つ悠々とした流れの中で,自分が目指す大海へ,ある時は強く,ある時はのんびりと進んでいける姿を想像する。
 そのためには心の向きこそ肝心であり,それを支えていく学校の大人の心の向きもそうあらねばならない。
 
 なんか,観念的になってきたなあ。具体性のカケラもなくなってきた。

 さて,始業式の話で,職員室廊下に掲示されてある額に納められた「敬愛」「健康」「勤勉」について,ほんの少しだけ触れた。
 そしたら,さっそく三年生数人が見に来てくれた。

 特に「敬愛」が難しいらしく,「なんて言うんだっけ」としきり訊いてくる。
 傍にいた子が「レンアイだっけか」
 すぐに横の子が「ちがうよ,でもレンアイって,恋と愛って書くよ」
 「ええっ,恋!」
 「私の名前に,愛という字があるよ」

 新年度,子どもたちの登校初日。
 いいなあ。きっと前向きに将来を考えている。