すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

求めている幸せを知る

2012年04月09日 | 読書
 (初心を思い出して…キニナルキ)

 どんな人間も幸せを追求します。小説を読むとき,登場人物一人ひとりの求めている幸せがわかったならば,その小説はほとんど理解できたといえるでしょう。
 役づくりも同じです。役が与えられたら,まず役の人物が何を自分の幸せとしているか探してください。それがわかれば,役づくりはほとんどできたといえるでしょう。

 
『朗読のススメ』(永井一郎  新潮文庫)

 読みとるべきは,人の幸せである。それは小説や演劇や映画に限らず,もしかしたら私たちの日常そのものにもあてはまるのかもしれない。
 求めている幸せの奥の奥まで知ろうと努めることが,その人を理解するということ。その人自身がはっきり意識していないことだってあるだろう。