すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

顔が馴染んでくる気配

2012年04月11日 | 雑記帳
 異動してしばらくの間,子どもたちの顔がまだしっくりと入ってこない時期がある。
 顔が馴染まないとでも言ったらいいだろうか。
 まだ前任校の子どもたちの顔がどんと残っていて,なかなか入りきらないとでも言えばいいか。

 昨日は,午前中の体位測定の時間に合わせて,欠席一人を除く全員の顔写真を撮った。
 例年目標とともに掲示しているようで,やらせてほしいとお願いした。
 撮り終えて,少し入ってきた気はするが,まだまだ序の口である。

 ランチルームでは周囲に座っている子たちの顔は,もう既に馴染んできたようだ。しかし範囲が狭い。

 昼休みに「失礼します」という訪問者(子ども)が来る。
 最初は5年生の二人組。何か用事があるわけではないが,前任者もそうした来室を認めていたらしいので,ここは少し様子を見るつもりで接してみる。

 暇そうなので?手元にある国語辞典二つを預けて,「言葉を言うから二人で競争してみて」と誘いかける。
ノッてやっている。

 今度は三年生の二人組がやってくる。
 「クイズを出して」というが,どういうものかさっぱり用を得ない。
 結局なぞなぞのような形の問答をする。

 「九九のなぞなぞをするよ。18歳の人が好きな食べ物は?」

 このあたりだと,三年生は苦労するらしい。

 「九九で18になるのは…」と出させてみて,それから気づくようだ。
 そんなことをしていると,6年女子集団が顔写真を撮らせてほしいとやってくる。同学年の子のための手助けらしい。

 その中で,先のなぞなぞを振ってみると…(3秒ほどの間があった)…
 「にく!」

 「さすが6年生。エライねえ。6年生になればこんなのも簡単にわかるんだねえ」
 と3年生の方を見ながらにっこり。

 あっ,だんだんと顔が馴染んできていると思う。

 それにしても,その範囲が女子ばかりなのはどうして。
 まあ,男は元気に遊べ。