すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

手放さず持ちたいもの

2012年04月29日 | 雑記帳
 近くに県立の養護学校があり、年間通じての交流活動が行われている。
 一昨日の夕刻から今年度の職員の顔合わせということで小宴が持たれた。

 平成に入ってすぐ始まったこの交流は20年以上の歴史を持つ。
 教育計画冊子を紐解いてみれば、文部省(当時)指定として始まったようだが、これだけ長い間継続できたことには、それなりのきっと理由があるだろう。

 中心になって動いた職員の力が大きいだろう。
 もちろん「成果」と言えることも多いに違いない。
 けれど、長い年月の間にたぶんに面倒なことが増えたり、疑問が湧いてきたりということも少なくないはずだ。
 それを乗り越えて続けられてきた理由の一つには、代々、これらの学校に勤めた教職員が等しく心の中に持つ思いがあったからではないか、そんなことを想像した。

 挨拶の中で、次のように表現した。

 今、学校は、教員は、スピードを求められ、成果を求められ、数字を求められ、サービスを求められ、説明を求められ…そんななかで右往左往している気配があります。
 しかし、明日花が咲かなくとも、三年後や十年後、もっと先を見通して、行われるべきことがあるはずだ、という思いは、私たち学校教育に携わる人間は必ず心の隅で手放さずに持っているのではないでしょうか。
 大げさかもしれませんが、この交流の継続もその一つの証しだと考えています。


 昨日書いたことと絡めれば、「目的」である。
 目的は、やはり結構遠い場所にある。

 視線を時々遠くへ放たなければ、ありかを忘れてしまう。


 久しぶりにフォトブログをアップ。好きな季節である。
 http://spring21.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/2012-dd5a.html