すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

学期末の短歌づくり②

2012年07月21日 | 教育ノート
 翌日は5年生。
 ネタ開発という意味も含めて,テーマを変えることにした。
 「家族(の中の誰か一人)」をテーマに,ふだんの様子を書かせようと考えた。家の人の様子に目を向けさせることも価値あるだろうと思った。

 シートの大枠ができてから,少し限定しないと1時間では無理かなと考えて,次の二つのことを追加した。
 「かっこいい時」「不思議な時」
 つまり,「家族の(中の誰か一人の)△△なとき」というテーマでやってみることにした。

 前時の地区児童会がのびるというアクシデントがあり,実質三十分しかないなかで,説明を省いたりしながら,なんとか書き終えたのが28人中25人。内容もレベルもまちまちだった。

 選んだ中身をみると,勉強やゲームの場が出てくるのは仕方ないが,やはり家族との交わりでは物足りなさを感じてしまう。
 まあ,この程度で決めつけができないのも承知だが。

 もちろん推敲の余地は多分にあるが,ここでもなかなか心温まる歌を書く子もいて,少し嬉しくなる。

 電話なり受話器を手に取り注文をメモ帳に書き仕事する父

 真剣に写真撮ってる父を見た客の前ではとぎれぬ笑顔

 くつづくりひと手間ひと手間仕事しておばあちゃんの愛情ぐつだ


 家族との関わりをみるのに「かっこいい」「ふしぎ」という限定は,結構いい観点なのかもしれない。