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読解法定着の思いつき

2012年07月06日 | 教育ノート
 先月に続いて,国語の実践研修会を校内でもった。
 形式は「模擬授業」「質疑」に今回は「演習」として「発問づくり」を行った。

 文学教材の読解をテーマに取り上げたのだが,模擬授業をするために改めて考えだすと,今までのふりかえりをしていて,ああそうだったと思うことがある。

 今回,「たぬきの糸車」を教材にしながら,読解の基礎ということと学習用語について提示した。
 学習用語については,むろん野口芳宏先生の影響が大きいのだが,実は先生が大きくそのことを言い出す前,先生のお名前を知った頃(二十数年前ということか)に,自分が「用語」にこだわっていたことを,ふと思い出した。

 それは勤務三校目に移った年だったろう。当時は年間指導計画づくりが流行?していて,どの学校でも何かしら作っていたような気がする。
 その学校でも,国語と算数で作る計画があり,その形式,項目立てについて話し合ったとき,算数はすんなりと「用語」という欄が決まったのだが,国語ではどうかというとき,かなりその点にこだわった,つまり国語も同じように入れるべき,指導事項としてピックアップするべきだと喋った記憶がある。

 国語も算数のように教えたい…そんな単純な思いは,自分の中に新任の頃からあったように思う。
 そして,今そのことの踏まえて,自分が提示したことや職員の反応をみるとき,一つの思いつきが浮かぶ。
 
 おそらく一番教えにくい?だろう文学教材の読解,鑑賞について,「書いていることから書いていないことまで合理的に推理すること」を,指導法として定着させたければ,やはり「手引き」か「問題シート」の形にすることが明確だろう,ということだ。

 あくまで基礎的な段階である。また「授業づくり」という視点では他の要素も大きく関わるので単純にはいかない。
 しかし教科書改善も進んでいる今,それに見合う,がっちりしたサポート教材の必要性は高まっているように思う。
 
 もう既に教材社がいろいろ出していて,自分のアンテナが低いだけなのかもしれないが…。