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レーダーチャート妄想

2012年11月26日 | 雑記帳
 今月上旬に、国語科の研究大会発表で、生徒が活動の自己評価をレーダーチャートの形で表すという実践を聴いた。

 今月中旬には、ある学校の実践のなかに、児童の個別のアンケート結果をレーダーチャートで表しカード化しているものを目にした。

 そんなに珍しいわけではないが、たまたま続いたので、このグラフのよさって一体何なのかという思いが浮かんだ。

 前者は観点が6項目あって六角形。後者は、観点が5つ、4つと分かれているので、それぞれ五角形、四角形ということだ。
 と考えていくと、妙な話しただが、理想形は「円」なのだということがわかる。

 つまり、観点が多くなればなるほど、数の多い多角形になる。観点が多いとは、より詳しく細かくチェックするということだから、それは望ましいにちがいなく、それをどこまでも突き詰めれば、円ということになるではないか。

 「円満」とはよく言ったものである。

 視覚化、見える化を意識してのレーダーチャートというが、まあ他のグラフであってもそんなに変わらない気がする。
 高い数値、低い数値は棒グラフで十分ではないか。そうすると、やはり利点はバランスなんだと思う。

 しかし、バランスのよさだけ尽きつめれば、どんなに小さくとも、観点の数にあった多角形に近ければいいということになる。
 従って、もう一つの観点は広さ、面積ということだろう。
 つまり、項目ごとのよさが量で表現されることになる。
 この両面を満たせば、理想的と言えるだろう。

 と誰しも考えそうなことを書きながら、ここからはやや妄想バージョンとなる。

 一番の理想形として「円」をイメージしたとき、バランスの悪さはどう出るか、と仮定してみた。

 半分はとてもよくて、半分は全く駄目なとき、その見える形は極端に言えば、次の二つになる。

 半月orハリネズミ

 と奇を衒ってみたが、つまり「半円」か「ギザギザ形」である。
 結局、評価項目の並べ方によって、落ち込む部分が違うので、極端と考えると、ないわけではない。

 しかし、私達が項目の順番を考えるときは似たような観点で並べるだろうから、ハリネズミということにはならないだろう。ただ時として一本の針か刃のように、ぴんと高評価になるものがあれば、それはそれで面白い。

 全般的に評価が低い子が、ある点だけに秀でているとしたら、そんな形になる。そういうのはやはり異形として見られるし、日常生活でもそんな見方をされるのかもしれない。

 しかし、実際どうだろう。
 日常の暮らし方や生活で100ぐらいの観点を決めて、円に近いレーダーチャートを作って評価したら、結構ハリネズミは多いんじゃないかな。
 自分だってそうだろ。