今回は、平成27年就労条件総合調査結果による「週休制」です。
主な週休制の形態をみると、
「何らかの週休2日制」を採用している企業割合は85.2%となっています。
「完全週休2日制」を採用している企業割合は、50.7%となっており、企業規模別
にみると、
1,000人以上:69.3%
300~999人:59.5%
100~299人:54.1%
30~99人 :48.3%
と規模が大きいほど採用割合が高くなっています。
産業別にみると、
金融業、保険業が91.2%で最も高く、
鉱業、採石業、砂利採取業が22.6%で最も低く
なっています。
週休制の形態別適用労働者割合をみると
「何らかの週休2日制」が適用されている労働者割合は85.2%
「完全週休2日制」が適用されている労働者割合は61.1%
となっています。
週休制については、
【9-2-B】
労働省の「賃金労働時間制度等総合調査」(企業規模30人以上、平成7年)
によると、完全週休2日制を採用している企業の割合は、いまだ全体の3割
に達していない。
【24-5-B】
完全週休二日制を採用している企業は全体の約4割であるが、企業規模が小さく
なるほど採用割合が低くなっている。
という出題があります。
いずれについても、完全週休2日制に関する出題です。
【9-2-B】は、出題当時、正しい内容でしたが、平成27年調査の結果で
考えると、5割に達しているので、誤りになります。
【24-5-B】も、出題当時、正しい内容でした。
平成27年調査の結果では、採用割合が50.7%ですので、約4割というのは、
正しいとはいえません。
完全週休2日制に関しては、この2つの問題の論点、
おおよその採用割合と企業規模別の状況
これを知っておけば十分でしょう。