「元ADで社労士合格者の勉強Blog」
http://blog.livedoor.jp/sharoshi_k/
を書かれているKさんの合格体験記第2話です。
「言いふらし作戦 ~受験生1年目の5ヶ月間の日々~」
こうして平成17年4月より勉強を始めましたが、勉強を始めるに当たって
周りの人達に言いふらしました。
『私、今年受かるからさ~』と・・・
私は意志が弱い。誰にも言わずに内緒で勉強を始めたら、
『社労士になりたい!』という思いとは裏腹に、
いつしか勉強することすら辞めてしまうと思ったからです。
当時の私は『勉強は出来ればしたくない、でも社労士になりたい』という
虫のいい考えでした。
退職の際も、退職理由は「療養に専念するため」でしたが、
“療養しながら社労士の勉強をして社労士になる!”と言いふらして
辞めました。
そうすることで後戻り出来ない状況を自分で作りました。
そしてこの“言いふらし”は、やはり後に大きな役割を果たすことに
なったのです。
4月から原則週1日2コマの授業が労働基準法から始まり、数科目が
終わって健康保険法までは大きな挫折を感じることもなく、予習こそ
出来ませんでしたが復習だけは何とか追い付き、授業にも何とかついて
行くことが出来ていました。
しかし5月後半から年金科目に入って、予習するどころか復習すら
追いつかない深刻な状態になっていました。
まずテキストに書かれている意味が分からない。
日本語で書かれたテキストではないかのように全く意味が分からなかった
のです。ですから授業にもついて行くことも出来なく、何が分からないのか
が全く分からない状態で、救いようのない状態でした。
6月いっぱいで基本講義が終わり、7月に入っても年金科目の復習が終わら
ないどころか、年金科目の後に授業が行われた一般常識の復習は、全く手を
付けられない状態でいました。
そしてその頃行われた模試の成績も当たり前ですが振るわない・・・
でも本試験の日は刻々と迫ってくる・・・
理解が全く出来ていないのにも関わらず、本試験の日が刻々と迫ってくる焦り
や理解出来ないことによるストレスで、テキストを開くことさえ苦痛で、
吐き気を催すようになっていました。
『もうダメだーーーーー!!!!!』
もうこのまま受験することも辞めてしまいたい、ラクになりたいと思いました。
もう社労士なんかどうでもいいやと・・・
そんな気持ちのまま7月に入って、勉強することを辞めてしまいました。
全く勉強しない日が続きました。しかし数日経って冷静になって考えました。
ここで辞めたら『今年受かるからさ~』と宣言した人たちに何の言い訳も立ち
ません。
『やっぱりアイツは口ばっかりだ』というレッテルを貼られるだけです。
『それはカッコ悪い』と思い、その一心だけで勉強を再開しました。
もしも誰にも言わずコッソリと勉強を始めていたら、勉強することを辞めた
まま平成17年の受験を放棄したのはもちろんですが、平成18年の受験も
していないはずですので、社労士試験に合格した私はここに存在していない
ことになります。
勉強再開のきっかけとしては、あまり前向きな理由ではないかもしれませんが、
私は言いふらしたことによって良い方向へ進むことが出来ました。
ですから意思が弱ければ弱いほど、回りの人達へ言いふらすべきだと
私は思います。
この挫折の原因を作った年金科目もガムシャラな勉強で何とか足を引っ張ら
ない程度に克服することで7月は終わってしまいました。(しかし18年度
試験においては、年金科目は得点源の得意科目に変わりました。)
8月に入ってやっと一般常識の復習に取り掛かることが出来た
というお粗末さでしたが、何とか1年目の受験を無事?終えることが出来ました。
こんな状態でしたから、模試や答練の成績は良くなかったですが、ショックを
受けて落ち込むということは全くなかったです。その理由は5話目に記載したい
と思います。
つづく・・・・・