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平成27年-健保法問9-C「傷病手当金の継続給付」

2016-04-22 05:00:01 | 過去問データベース
今回は、平成27年-健保法問9-C「傷病手当金の継続給付」です。


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継続して1年以上健康保険組合の被保険者(任意継続被保険者又は特例退職
被保険者を除く。)であった者であって、被保険者の資格を喪失した際に傷病
手当金の支給を受けている者は、資格喪失後に任意継続被保険者となった場合
でも、被保険者として受けることができるはずであった期間、継続して同一の
保険者から傷病手当金を受けることができるが、資格喪失後に特例退職被保険
者となった場合には、傷病手当金の継続給付を受けることはできない。


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「傷病手当金の継続給付」に関する問題です。

次の問題をみてください。


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【 20-4-D 】

一般の被保険者の資格を喪失した日の前日まで引き続き1年以上被保険者で
あった者が特例退職被保険者となり、かつ、一般の被保険者資格を喪失した
際に傷病手当金を受けている場合は、当該傷病手当金の継続給付を受けること
ができる。


【 23-2-C 】

継続して1年以上被保険者(任意継続被保険者、特例退職被保険者及び共済
組合の組合員である被保険者を除く。)であった者であって、被保険者の資格
を喪失した際に傷病手当金の支給を受けている者は、被保険者として受ける
ことができるはずであった期間、継続して同一の保険者から傷病手当金を受け
ることができる。ただし、資格喪失後に任意継続被保険者になった場合は、
その傷病手当金を受けることはできない。


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傷病手当金は、傷病のため労働することができない場合の所得保障として
支給される保険給付です。

ですので、そもそも、退職をしている任意継続被保険者や特例退職被保険者は
支給対象としていません。

しかし、継続給付の要件を満たしていれば、退職後においても傷病手当金が
支給されます。
この場合、たまたま、任意継続被保険者になっていたからといって、支給が
制限されることはありません。


ですので、【 23-2-C 】は誤りです。

では、特例退職被保険者となっている場合は、どうなのかといえば、
まず、
特例退職被保険者は老齢厚生年金等の支給を受けることができます。

そこで、
継続給付として傷病手当金の支給を受けることができる者が老齢退職年金給付
の支給を受けることができるときは、所得保障という制度の趣旨から実質的に
給付が重複するため、制度の効率性を確保する観点から、原則として傷病手当金
を支給しないこととしています。

つまり、これと同じ考え方になります。

特例退職被保険者は、老齢厚生年金等の支給を受けることができるため、
所得保障の必要性に欠けるので、資格喪失後の傷病手当金の継続給付は
支給しないようにしています。

ということで、
【 27-9-C 】は正しく、【 20-4-D 】は誤りです。

任意継続被保険者と特例退職被保険者は、いずれも退職後の資格ですが、
扱いが異なる点があるので、その点は注意しておきましょう。


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健保法21-7-A

2016-04-22 05:00:00 | 今日の過去問
今日の過去問は「健保法21-7-A」です。


【 問 題 】

被保険者の配偶者で届出はしていないが、事実上の婚姻関係と
同様の事情にある者の子であって、同一世帯に属していないが、
被保険者により生計を維持している者は被扶養者として認めら
れる。

 
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【 解 説 】

設問の子が被扶養者として認められるためは、被保険者により
生計を維持し、かつ、同一世帯に属していなければなりません。


 誤り。
 

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