百醜千拙草

何とかやっています

塩味と甘味

2021-04-20 | Weblog
いつもの5分間フランス語のレッスンで、フランスの朝食は普通甘く、イギリスの朝食は塩味だという話題がありました。スクランブルエッグやベーコンや魚の干物などがイギリス式朝食、対してフランス式朝食で多くの人が食べるものはクロワッサン(しばしばチョコレート入り)それから、スライスしたパンにバターとジャムを塗ったもの。これはタルチン(tartine de pain)と呼ばれていて、tartiner(塗り広げる)という言葉からきているようです。オープンサンドは何でもタルチンと呼ばれるようですけど、バターとジャムというのが定番のようです。子供のころ、私の家の朝はパンで、トーストにバターとイチゴジャムを塗ったものをよく食べていて、この年になってその食べ物はフランスではタルチンと呼ばれるものだと知りました。

大人になって、私は、朝食はイギリス式以上の塩分過剰食である和食を好むようになりました。血圧が高くなったのもそのせいかもしれません。なぜ、朝食で、イギリスでは塩味が好まれフランスでは甘いものが好まれるのかはよくわかりませんけど、昔は、日本でも寝起きに「おめざ」と呼ばれる甘い食べ物を子供に食べる習慣があったようで、朝に甘いものを食べるというのは素早く血糖値を上げて頭を目覚めさせる意味があるのかしれません。また、コーヒーや紅茶には甘みのある食べ物の方があうと思いますので、朝にコーヒーや紅茶を飲む人が、甘いものを朝食にするのはそういう理由かも知れません。

それで思い出しましたが、かつて、ある内陸の田舎に住んでいた時、お茶うけとして漬物がしばしば出てきたので驚いたことがあります。私の育ったところではお茶うけは必ず甘いものでしたから。

土地の野菜を使った自家製の漬物をポリポリといただきながら、漬物のお茶うけというのも、結構イケるなあ、と思いました。そもそも私は漬物好きですし。ある時に出された小茄子の辛子漬けは絶品で、以来、スーパーなどで小茄子を見るとつい買いたくなります。実際に買って自分で漬けようとしましたが、うまくいかず、それからは小茄子はもっぱら、目で見て楽しむだけになっています。同じような欲望を感じる野菜はブリュッセル スプラウト、アスパラガス、それから葉がついている小さなにんじんですね。どれも、非常に美味しく調理されたものを食べたのがきっかけで好きになりました。自分で料理すると満足の味にはなかなかならないのですが。

コメント
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