初蝉というのは、庭木から今年初めて蝉の鳴く声がして夏がやってくるんだなと感じたりするという、夏の季語なんである。
ところが私の初蝉は、いきなり画像の飛べないアブラゼミを発見することでした。
今年はセミの発生が遅いのかどうか、梅雨らしくない梅雨が長引きそうだけれど、台風8号のフェーン現象で異常に暑かったのが一昨日あたり。
それでもこちら京都ではセミの声がせず、一週間前に行っていた新潟県でもセミの鳴き声は聞かなかった。
しかし新潟県から沖縄は石垣島の友人とLINEのビデオ通話をした時に、亜熱帯の地のセミは甲高く鳴きわめいて、会話の邪魔になるほどだったのでした。
だから正確に言うならば、私の初蝉はLINE通話でのiphoneからなのですが、本日先ほど見つけた飛べないアブラゼミは、つまみ上げた私の掌のなかでジジーと遠慮がちに鳴きました。
羽化する時に、羽の付け根がねじれてしまったようです。
飛ばそうとしましたが、くるくる回って落ちてしまうばかり。
自然に回復するか、カラスに捕まるか、アリにやられるか・・・私は出かけ始めたところでしたら、小振りのオスの初蝉は写メするにとどめました。