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この花は、真冬のほとんど花のない時季に花開いて、しかも長持ちするので重宝される。
雪の降る、といっても普通の降り方積もり方ではない雪国では、そもそも育つかどうかも疑問だった。
紅白をもらって植えてみたのだが、雪の下から現れた様子は、存分に蹂躙された惨めな格好だった。
それでも、茎を立ち上がらせて新芽も出して咲くからすごい生命力。
クリスマスローズという名は時季はずれで間抜けに聞こえる。
ウチの北東入隅に植えているので、日陰者ながら存在感を示していて、三日ほど前に近所の同級生が、『へー珍しいねぇ』と関心を示しつつ感心していた。
ところで花をアップして見ると、雄しべが奇妙。
雌しべを囲んだ雄しべは花粉をどうこうするよりは雌しべを護って支えている親衛隊のように見える。
そうしてその外側の枯れたような雄しべは花粉はどうなったのか、縮れて抜けていっている。
花の後はどうなるのか、今まで関心がなくて知らないけれど、実がなるのかどうか、紅白の花が混じって変わった花を咲かせる苗が育つのかなどを先の楽しみとしたい。
調べたらわかるかもしれないけれど、無知の分野であるからこそ書ける練習文。