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また手術を受けることになった。
といっても自分ではなく、第2親等の身内だけれど、所詮は他人事なので、ほとんど悩みもせずに診察したその日その場で結論を出して手術日まで決めてしまった。
手術騒ぎでは、ほんの数ヶ月前に私は入院3日前にドタキャンした。
病院側にすれば、えらく迷惑な話だっただろうけれど、私をそうさせた半分の責任は医師の態度だった。
今回の白内障手術だって、本人がいきなり『やはりやめたい』と言い出したら、私は医師側に立って手術を勧めるような事はしないつもり。
今回は保証人という形で付き添って話を聞き、ケチをつけようと思えばできないことはない材料はあった。
受ける本人の意志、意思は尊重するつもり。
白内障の手術なんて手術のうちに入らない、人生観が変わるほどに見え方が劇的に良くなったとかなんとかの話は何度か聞いたことがあり、白内障手術を受けて後悔しているという例は幸いなことに周囲では知らない。
ネットで調べれば、医師や看護師が、『ただし』として、こういうこともあーいうことも有り得るし、ないわけではないという予防線を張る事例も探せるだろう。
自分のことなら即答などしないで、時間をくださいと保留するところではある。
片目をやって、1週間後にもう片方をやる。
入院設備のない医院での日帰り手術だ。
眼帯は1日で取れるという。
風呂は1週間入らずに首から下はシャワーで、首から上は拭くだけにとかいうので、都合2週間は不便ではあるし気をつけなければならないようだ。
手術費用は、両目で2万円足らず。
全部入れても3万円ほどで世の中が明るく見えたら安いものだ、などと他人事だから人工レンズを組み入れるという荒技なのに気楽に構える。