リハビリのつもりで散歩中、よその生垣に咲くベニカナメモチの花に気づいた。
神経麻痺という言葉は正確な医学用語なのかどうか調べてみたいけれど、読むことにハマりそうなので検索しないで書いてみる。
16、7歳の時に、相次いで二人の同級生が顔半分の顔面神経麻痺になったことがある。
二人とも顔の左側だけ、表情が半分死んだように動かなくて奇妙な顔相になっていた。
結果としては、数ヶ月で治り元に戻った。
今回の首切りによって、私の右腕は水平までしか上がらなくなり、右側の首周りは厚い布の上から触っているような違和感があり、かなり強くつねらないと痛みも感じられない麻痺状態になっている。
左側頭部は何かにぶつけてしまったような、触ると痛い部分が直径5センチくらいあって、術後2週間近く経ったのに治らない。
看護師とのやりとりで理解したことがある。
「痛いところはないですか、変わったことはないですか」と毎日聞かれた。
「痛いけどガマンできないことはない」と応えたら、「痛いのをガマンすることはないんですよ」と言われて、ようやく気づいた。
自分の身に起こっている変化や不具合を感じたまま逐一伝えるべきなのだと。
自分の身体にしか関心がない自己愛者となって、体温計や血圧計や血液から分かる数値以外のことを総て医師と看護師に伝えなければ模範患者ではないのだと。
そうして、毎朝やってくる一番若い担当女医には逐一報告して、原因は何か、治るのかと質問をした。
その逐一についてはまた続く。