鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

後遺症・・・その5

2020年05月10日 00時27分27秒 | 健康ネタ

森の倒木とウラジロ。

術後3日目だったと思うのだが、右腕が横からも前からも肩までしか上がらないことに気づいた。
毎朝やってくる若い女医に言うと、しばらくしてもう一人の先輩格担当医を連れてきた。
私がベッドから降りて左右の腕の上げ下げの違いを見せたら、「ではベッドに寝てやってみてください」と言う。
指示通りやってみれば、寝ると両腕の万歳が普通にできるのだ。
それで『ふむふむ』という顔をしたから、こちらとしては、なんだか拍子抜けしてがっかり。
「お薬をすぐ出しますね」で、終わり。
この先輩女医は、いつもの若手女医が私の鼻から内視鏡を入れる時も付き添っていて「はい・・そうそう・・ゆっくり・・そこで止めて・・これ撮しておこうか」などと言う。
指導役と初心者生徒のペア。
つまり、私は若い女医の初めての患者ではないのか。
ドレン・チューブを抜くときなんか、「こう、ここらあたりまで入っているから、こっち側にゆっくり引いて・・」と指図する。
やっぱり初めてのことばかりやってるんだな・・と、少し不安を感じたりしながらも身を任せる。
後進の指導をする医術の現場に、私は模範的患者の協力者として立ち会っているのだ。
ドレン・チューブは、4日目の1本目がほとんど痛みなく抜けたのに、5日目の2本目はピリッとした痛みを感じたので「痛い」と私は言った。
でも、「あー痛いですねー」とシンクロしつつ、1回目で自信をつけた新米は、慎重に抜き終えた。
医療技術習得は患者との共同作業だ・・と、こちらも見守り側の気分。
私の腕が上がらなくなったことへの処方薬はメチコバール錠500μgとアデホスコーワ顆粒10%。
前者は傷ついた末梢神経を修復して痺れ、痛みなどを改善するというもの。
後者は血管拡張と頭部外傷後遺症に効くそうで、頭のタンコブ症状の為のようだ。
両方とも朝昼晩と摂るようになっていて、腕の方は8割がた改善したが、左側頭部は半減ほども治っていない。
あと2日間分しか残っていないが、朝昼晩と真面目に飲むのは面倒なので、もう日にち薬でいい。
朝だけずっと飲み続けることになる薬は、カルフィーナ錠1.0μg3錠と、乳酸カルシウム末1gと、チラーヂンS錠50μg2錠。
これはたぶんずっと飲み続けないといけないのだろう。
一つの臓器を全摘するということは、その欠落を償う又は補うという後遺症を持つことだ。
コメント (4)
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