
病院内のコンビニに出かけ、病院食の合間に小さなぜいたく。
備え付けの小さな冷蔵庫には冷凍室がなくて、半日入れっぱなしにしたらアイスクリームが残念なことになっていた。
その2に『左側頭部は何かにぶつけてしまったような、触ると痛い部分が直径5センチくらいあって、術後2週間近く経ったのに治らない』と書いた。
それが気になって仕方ない。
入院中、ナースにそれを伝えたら、「柵にぶつけませんでした?」と言う。
「そんなことだったら気づくはずだし、そういうことはない・・」と言っても、「枕の縁にずっと頭を当て続けたら、そうなるかも・・」などと言って取り合おうとしない。
で、いつもの若い女医ではなく、先輩格の女医に言うと、私の頭をまさぐって調べ、「たんこぶはできてませんね」と、これも問題視しない。
私を担当する医師は、主治医以外の担当医師3人がすべて若い女医なので気持ち的にはジョイフル。
側頭部の状態は何日も同じなので、今度は毎朝やってくるいつもの女医に言うと、『頭の中ではなくて表面なんですよね・・』と言いつつ調べて『赤いブツブツがあれば帯状疱疹かもしれないんですけど・・』などと言う。
『帯状疱疹って言えば、ヘルペスのこと?』と聞けば、『はい』と頷くので、『そのケはないと思うんだけど・・』『でもそうなったら科が違ってくるね?』と言うと、『そうなんです耳鼻科ではないですよね』てな応え。
最終的には、患者自身の表現力と想像力に任せられる程度の不具合という格好だ。
私にすれば、手術によって、こうなった後遺症という確信がある。
首を20センチも切って、まくり上げて甲状腺全摘術とリンパ郭清術をやったときに神経が切れたか妙なバイパスが出来てショートしたような不具合が起きたに違いないというイメージ。
「神経は切れたら元に戻らないけれど、手術時に傷付いたという可能性はある・・」とも言うので、その辺りで妥協納得のフリをするしかない。
いまだに、タンコブがなくてもタンコブの痛さを感じる左側頭部は、ときどき気になって少し不安を覚える後遺症。
医師が気に留めなくても、患者が気にする後遺症というものもあるのだ。