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ウチの裏にはケヤキとスギが直線的に並んでいて、ケヤキは他所の地所でスギはウチという境界になっている。
午後から陽が当たる場所なのに、大木に育った木の下は落ち葉のせいでフカフカでもジメジメしている。
猛烈に地下茎を伸ばして蔓延る名の分からぬ低木を目の敵にして、3月下旬から4月上旬にかけて引っこ抜いた。
そのせいで、少し植生が変わったような気がする。
今まで存在を知らなかったサイハイラン(采配蘭)が10数本立ち上がっているのを見つけた。
初めて見る植物なのでネット検索して正体が分かった。
昔の武将が戦の折に使った采配に似ていることによる命名とある。
采配を振るうという表現は知っていても、采配を博物館などの展示で見た記憶もなくて、これも今回初めて知った。
菌従属栄養植物という、ギンリョウソウ(銀竜草)と同じ性質の仲間なんだとか。
茎が立ち上がる前の葉っぱだけ一枚状態は3月時点で観てはいたので、もしかして葉蘭というものだろうかと思っていたが違った。
花がついて、立派な名前の正体は分かったけれど、蘭のわりに何とも地味で有り難みが薄くてざんねん。