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RIとは何か

2020年08月15日 11時00分11秒 | 健康ネタ


放射線同位元素使用のヨード治療隔離室内の張り紙である。
Rは Ray なのかなと思ったけれど、治療が終わり帰宅してCASIOの電子辞書で調べてみた。
放射線療法というのは、Radiotherapy というのだと知った。
radio waveは電波で、無線技師は radio operator だ。
放射線医学が radiology で、放射線学者や放射線技師は radiologist だ。

退院するにあたって、私の放射性ヨードの体内残留量は退出可能限界(500MBq=30μSV/hr=13mCi))の半分の15μSV/hrとのことだった。
『国際放射線防護委員会(ICRP)の定めた基準にそって、周囲の人々の放射線による影響を極力さけるために、・・ご協力お願いします。』
そうして、細かく指示されている。
3日間、避けることとして、『他人との添い寝』。
3日間、注意することとしては、『家族と長時間一緒に過ごす場合(居間でくつろぐなど)はできるだけ離れるように・・』
               『用便後は2回流して・・』
               『寝る時はおひとりで専用の部屋で・・』
               『入浴は家族の最後にして、入浴後はすぐに浴槽などを洗浄して・・』
               『衣類などの洗濯は、他の家族のものと別に行って・・』
               『旅行や移動は必要最小限にして・・』など。 
6日間以上、避けることとして、『5才以上の子供と1m以内に近づくこと』
12日間以上、避けることとして、『5才以下の子供、妊婦さんと1m以内に近づいたり濃厚な接触(キスや性交渉など)』

これらをナースに説明されて退院したのだけれど、帰りの京都駅行きのバスで、私が座った席の後ろに、4才くらいの子連れ女性が座ったので、即、シルバーシートに移った。
その後の電車も最後のバスも連絡がうまくいって、待ち時間はほとんどなく、もうはじめからシルバーシートに座った。


テレビは戦争の記憶と記録の番組をたくさん流している。
原子爆弾による放射線障害の知識があるなしにかかわらず、それどころではなく否応無しに爆死した人達、生き延びたものの何倍もいる被曝者。
まだ続いている放射線障害と先日の黒い雨裁判の判決。
私は甲状腺全摘時に同時にやったリンパ郭清で19個の転移した癌が見つかった。
19箇所とは言わずに19個と医師が言ったのは、首のリンパ節を全部取った内の19個のリンパ腺から甲状腺癌が見つかったということなのだろう。
他にも転移した甲状腺癌が残っていたら、それを叩くということで、今回の治療を受けたのだけれど放射線を受けたことによる副作用は何も今のところ感じない。
絶妙なさじ加減で癌治療のために radiotherapy を受ける者もいれば、さほど変わらない歳なのに胎内被曝で苦しんでいる人もいるというわけか、と思ったりする敗戦記念日。

追記;アールワンだとばかり思い込んでいたけれど、アールアイであることが分かった。
   Radio Isotope (ラジオアイソトープ)で、ラジオアイソトープ治療の略だった。
   体内→胎内 うっかり変換ミス見逃しを訂正。
コメント (2)
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