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最後まで面倒見きれないだろうから、もう犬は飼えないと諦める人も多いのに、柚を芽出しさせる。
柚の馬鹿は18年とかなんとか言うから気の長い話だ。
どれだけ融通のきかない楽天家なんだか。
散歩の途中に、びっしりと実をつける金柑(きんかん)の大木を庭に生やしているうちが何軒かある。
風邪知らずと言うんだったか、採ってそのまま口に放り込んで食べたら美味しいのに、いつも生らせっぱなしのようで見るたび残念なのだ。
うちの柑橘類は地植えの金柑が昨年は二つほど実をつけた。
柚の何年か経った鉢植え幼木もあるのだが、いつもアゲハの幼虫に葉っぱを食われてしまう。
それなら蛹になって羽化するのを見届けようかなどと思って情をかけ、ふと思い出して次に見ると鳥にさらわれてしまうのか1匹もいない。
もうアゲハが止まったのを見たら葉っぱの裏の卵を潰すべし、幼虫を見たらつまんで捨てるべしだ。
そのように決めてできるのは私だけであり、うちの柚の幼木を購入したのも種を蒔いたのも私ではない。
葉っぱにくびれのあるのはゆずで間違いないけれど、ないのはレモンの筈だとのこと。