ヤブガラシ(藪枯)はヘクソカズラ(屁糞葛)と共に、いつの間にか侵入して植込みやフェンスに絡みつく嫌われもの。
ところが人目を忍んで咲く花はなかなかに可憐だ。
ヤブガラシの花にアオスジアゲハがとまったのを散歩途中に見つけた。
これは滅多にないチャンスだったのだけれど、真後ろからからでは、どうも。
少し離れた花に止まったのをズームアップしてトリミングしたけれどやはりピンボケ。
ヤブガラシは雌雄異熟というらしくて、緑の花びらが付いていて4本の雄しべが立っているときは雄性期で、それが落ちて真ん中の雌しべが立ってきた時が雌性期。
裸状態のオレンジ色からピンク色に変化して花期を終えるのだそうだけれど、なかなか結実はしないらしい。
結実なんてしなくても、ちょっとでも根が残れば芽を出すしぶといヤツだから根絶やしは絶望的に難しい。
綺麗に花開くタイプではないけれど蜜をだし、蝶々も蜂も寄ってくる蜜源植物で、オレンジの花を舐めると甘い。
上掲の画像は一昨日(8/1)だったのだが、昨日(8/2)散歩途中に結実したヤブガラシを見つけた。
関西ではいくらでも実がなるのかも知れなくて、実(じつ)に恐ろしい。
どんな藪さえ覆い隠して枯らしてしまうほどの藪枯らしなのだからして油断できない。