このキノコは、裏の竹やぶ通路にいつもこの時期生えるフクロツチガキなのだが、今回は別の場所で見つけた。
ツチグリという食べられるキノコと似ていて、私は数年前それに違いないと思い込み、調理して食べてしまった。
硬くて不味かったけれど、ブログに面白がって上げたら、読んだ方に食べられないキノコだと指摘された。
幸いなことに不味いだけで、毒は無いか少ないかで、ことなきを得た。
フクロツチガキという名は、よく見れば、うまく名付けられたものだと思う。
柿の実は成長途中で自然淘汰がなされるのか、フクロツチガキくらいの大きさの時に、色は緑だがこの形で地面にけっこう落下する。
それが腐ると、このフクロツチガキのようになる。
柿の木が身近にあって四季の姿を見ることのできる人でなければ、気づかないだろうと思われる。
命名者は、それらをよく知っていたからこそ、名はこれしかないと思ったはずで、土柿とはよく言ったもの。
私だけが踏み込む陰気な場所なので、荒らされることもなく、たくさん発生していた。
形の良い期間はわずかなのかどうか、せっかく珍妙な形なのだからもう少しカラフルであれば、などと望むべくも無いことを思う。
ツチグリの方は栗によく似ていると思えない。
実際には見たことがないのに、これと間違えて食べたことで、こちらに恨みを感じてしまうからか。
最後のアマガエルは、最近の雨で急に育ち始めた白菜に居たもの。
もしかしたら葉っぱを穴だらけにする青虫を獲っていたのかも知れず、そう思えば尚のこと愛いやつだ。