干上がった空池の縁に石垣を積む工事をようやく始めた。
一人でようやく転がして持ってくることのできる大きさまでの、邪魔でしかなかっった石を有効活用する一石二鳥の策。
すぐ近くに信濃川があり河川敷でいくらでも石が採れるので、この辺りの石垣は同じ位の丸石を積んだり、漬物石円盤型をジグザグに積んだ石垣が多い。
少し器用でやる気さえあれば小規模の石積みくらいなら自前でやる人も多いので、まして他所様に迷惑にならない所なら、暇はあるのだから私もやるべし。
とりあえずは一番に目障りで仕方なかった地蔵を埋める。
これはすでに開眼戻しをしてあるので、お地蔵様ではなくて、地蔵を彫った石でしかない。
十体いや十個あったのを一番下に、やはり前面を下に伏せて並べた。
三段ほどの石垣にして縁を歩けるようにするつもりなので、やはり直接その上を歩くのはまずかろうと、一番下にする。
着工の日に地蔵を埋め、明日(本日)には四個ある直方体の墓石を並べる積もり。
こちらはせっかくの平らな面を生かしたいが、○○家代々墓などの他に年代なども彫ってある。
やはり、正面は伏せるか、池を背にする横向きかにして手前側の目立たない場所に使う予定。
子の不始末ならぬ、父親の後始末をようやっとできる。
二枚目の雨蛙は、いつも見かける板の上なのだが、板にうっすら生えた苔まで取り入れた地味な隠遁の術がお見事。