獲物に近づくときのアマガエルは、がに股の脚でそろりそろりと動き、狙いすます一瞬の静止をした後、目標に飛びつく。
ぴょんぴょんと移動しているときに、こちらが背後からそろりと近づくと、状況把握に時間がかかるのか、じっと静止することが多い。
目は飛び出ていても背後を見ることはできず、振り返るほどの首はないので、そろりと近づいての斜め背後からなら、いくらでも撮れる。
ヤマアカガエルは追いかけられていると判断したら、跳んで飛んで逃げた後に藪などの隠れる場所へと頭隠して尻隠さずの時もあったりしながらとにかく潜り込む。
いつも見る、物置兼作業小屋近くのヤマアカガエルは、ひと蹴りで60センチほども跳ぶのに、着地場所を瞬時に正確に判断しているのか、転んだりはしない。
その点、アマガエルは葉っぱの上などの高いところを目指すので、状況判断が甘い時もある。
一番下の画像は、なぜか片脚の吸盤だけ元居た場所に残ってしまい、不自然な格好を保っていたもの。
この状況を楽しんでいるとしか思えないが、まさかそういうことではないだろうから、判断に迷いがあってのフリーズ状態なのだろうか。
吸盤を緩めるタイミングがずれて思うに任せないのか、面白いと思い私は瞬間を撮っただけで、その後どうなったか観察しないでしまったところが甘い。
最初の画像は、めったに見ることのない本物のスマートなアカガエルで、2番目は最近頻繁に見るヤマアカガエルの食料十分太り型。
3枚目は、今年栽培を失敗した蕎麦を刈り取っていたときに現れた、今年いちばんのオシャレ柄アマガエル。