昆虫の中にはいつも落ち着かないやつや、警戒心の強いやつがいて、なかなか撮ろうとしても果たせないことがある。
1枚目の黄金虫(こがねむし)の類は、動きを止めていることが多く、動いていても一時停止のように動かないことが多くて撮りやすい。
小さいけれど、この光り方と渋い柄には目をみはった。
こんなに綺麗なのだから、すぐに調べられるだろうと思ったのに、検索しても分からない。
何の葉っぱにいたのだったか、今にも離れ落ちそうな枯れ葉だから、食おうとしているのではないはずで、止まっている意図がつかめない。
2枚めのトンボの、こんな色でも赤とんぼと言えるだろうかという地味さはおそらくメスだろう。
こいつらは普通なら近づけばすぐに飛び立つ警戒心の強さで、なかなか撮らせてくれないのだけれど、なぜかじっとしていた。
画像を観ると、なにやら大物を捕まえたようで、噛み砕いているところだったようだ。
とんぼも何かに集中すると、周りが見えなくなると分かった。
頭の後ろに反射板のようなものが付いているのは、何かから捕まりにくくなる効果があるに違いない。
コスモスにいたマルハナバチは、通常なら花から花へと飛び回っていて、落ち着きのない代表格だが、花にへばりついて動かなかった。
働き蜂が吸蜜態勢で命尽きたかと哀れを感じたけれど、撮ってからちょんと突いたら、なんだよーという感じで身じろぎした。
雨が降ったり止んだりの不順で冷たかったから、動けなくなっていたのかも知れない。
私のミツバチは雨が止んだり寒さが急に和らいで日が差したりすると、巣門の周りで大挙して飛び回る。
その後どうなったか確認しないでしまったのが、こうやって書いていると、心残りだ。