9月15日に『古井戸を暴く』という記事を上げた。
中越地震でコンクリート井戸枠が壊れ、それが冬の雪も追い打ちしてこのような姿になったものと思われる。
井戸枠は円筒を積み重ねてあるのだが、最上部が2〜3センチ西側にずれていた。
敷地は地盤沈下した所があり、家が部分的に傾いてしまっているのと、玄関内コンクリート三和土のひび割れや、敷地内の段差なども考慮すると、我が家には小さな断層が走っているに違いないと素人なりに判断できる。
私がこの家を引き継いだからには、子どもの頃には馴染みだったこの井戸を復活させたい。
土建屋稼業をしていた土木施工管理技士の友人が千葉からやってきたので、『これを見て欲しい』と誘導して、補修を手伝ってくれる(実質的にほとんど彼がやる)ことになった。
セメント25kg1袋、砂20kg✕3、加工番線10本の1,540円だけで、あとは家の有り合わせ材料を使って決行。
仮枠に使うパネルも杭も突っ張り材も、この程度の規模なら捜せば何なりと出てくる我が家。
骨材として入れる石は、庭や畑から出る小石を集めていたのを使い、鉄筋コンクリートにするための鉄筋代わりに番線を曲げてぐるりに入れたり縦に差す。
突っ張りをもっと入れないと、コンクリートを入れたら膨れてくると友人の言った通り、内側に膨れていびつになったけれど、できたら半月型のコンクリート蓋をするので人目に触れることはないし、これくらいは気にしない。
午前中に出来てしまい、あとは中一日置いてから仮枠を外し、外側を均し、蓋をしたら完成。
尚、仮枠を内側から突っ張っている木材に付けている紐は作業中に井戸に落としてしまわないためで、事前に予防策としてやっておいたのは正解だった。
昼食後のうつらうつらタイムを過ごした後に、私はサトイモの試し掘りでもしようかと思い、友人は道路際の石段組みを直そうかと考えていたらしい。
そこにこちらの同級生がナラタケ(楢茸=こちらではアマンダレ)を採ったとやってきて、茶飲み(友人と同級生は呑み友達)から呑み会になり、日が暮れていく。