昨日は久々に車を運転しないで外出して、帰りに2kmちょっとをバスに乗ろうかどうかと迷ったけれど、2分待てばバスが来るというタイミングなのに歩くことにした。
バスに追い抜かれるのは少し心が揺れるので、住宅街を通ってわずかにショートカットをする。
駅に近い住宅街は地価が高いので土地は細かく分割されて密集しているのだが、わずかな隙間も有効利用して園芸を楽しんでいる住人が多い。
道路と家との30cmほどの隙間にこの変わった植物があって、あまりの珍奇さに断りもせずに撮らせてもらった。
以前にも他所で緑色の風船は観たことがあったけれど、退色して割れたり綿が吹き出しているのを観るのは初めてで、名も初めて調べてみて分かった。
フウセンカズラ(風船葛)は我が家でも作ったことがあって馴染みなのだが、同じ風船風ではあっても形も大きさもかなり違う。
割れかけの奥に黒い種のようなものが見えるけれど、綿毛に付いているケシツブみたいなのが種に違いない。
住人が玄関から顔を出すなり、植木鉢にあれこれやっていたりしたら、声を掛けて綿毛を少しもらって帰りたかったが、あいにくだった。
イヌノフグリ(犬の陰嚢)などという名を付けられた植物もあるのだから、このフウセントウワタだって、どこに着目するかで、どんな名になったか。
中国が原産ではないらしいが、海外から来たら何だって唐ということになった時代の渡来植物なのだろうか。