森銑三・柴田宵曲「書物」(岩波文庫)に
「書巻の気」(p211~213)という箇所がありました。
「新刊書の売行きがよいということは慶賀すべき現象
としてよかろうが、それにしては書巻の気を有する人
がどの方面にも少な過ぎる。郷里へ帰るごとに訪問し
ていた人が減って、読書家の種子がだんだん田舎にも
絶えて行く。それが嘆かわしく思われる。・・・
私等としては、書物そのものに特別の趣味と愛著とを
有する人が存外少ないのではないかとも思われる。
書物に親しむことが楽しいのと同時に、
書物に親しんでいる人と語るのもまた楽しいことである。
その書物に親しんでいる人というのが容易には得がたい
のだから淋しい。」
この文庫解説は中村真一郎。
そこに
「この『書物』について書かれた、珍しい書物は、
まず昭和19年(1944年)3月に、柏揚社から刊行され、
昭和23年(1948年)1月に、同社から補定された新版が
刊行された。・・・」
うん。「容易に得がたい」をネットで
解消しているのが現在なのでしょうか?
「書巻の気」(p211~213)という箇所がありました。
「新刊書の売行きがよいということは慶賀すべき現象
としてよかろうが、それにしては書巻の気を有する人
がどの方面にも少な過ぎる。郷里へ帰るごとに訪問し
ていた人が減って、読書家の種子がだんだん田舎にも
絶えて行く。それが嘆かわしく思われる。・・・
私等としては、書物そのものに特別の趣味と愛著とを
有する人が存外少ないのではないかとも思われる。
書物に親しむことが楽しいのと同時に、
書物に親しんでいる人と語るのもまた楽しいことである。
その書物に親しんでいる人というのが容易には得がたい
のだから淋しい。」
この文庫解説は中村真一郎。
そこに
「この『書物』について書かれた、珍しい書物は、
まず昭和19年(1944年)3月に、柏揚社から刊行され、
昭和23年(1948年)1月に、同社から補定された新版が
刊行された。・・・」
うん。「容易に得がたい」をネットで
解消しているのが現在なのでしょうか?