和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

はじまり「ひふみん語録」。

2018-01-18 | 一日一言
「ひふみん語録」の
はじまりを引用しなきゃ。

「まず紹介したいのは妻の言葉です。
1960年に結婚して以来、妻は共に
魂を燃やして人生を歩んでくれました。
ある時、その妻からこう言われたのです。

『あなたは棋士なのだから、
どんな時でもいい将棋を
指さないといけません』

この言葉を聞いたのは、
日本が高度経済成長期の真っ只中だった頃です。
ただ、いくら世間が好景気に沸こうと、
将棋の世界が恩恵を受けることはありませんでした。
そこで、タイトル戦を主催する新聞社の幹部と
話をしたのですが、

『将棋界には大きな変化がないので
契約金を上げる理由もない』

と言われてしまった。・・・
当時はそういう反応でした。
その時、もし妻に
『いくら頑張っても将棋界は
先がないんじゃないですか』
と言われたら困ってしまったと思いますが、
そうではなくて、
状況が良かれ悪しかれ、
たとえどんな時でも
いい将棋を指しなさい
と背中を押されたわけです。

『そうか!妻の言う通りだ!』

と感じた私は将棋に精進する
ことを決意しました。
思えば、『名人』という
大きな目標を初めて意識したのも
この時でした。
妻の言葉にはいまも深く
感謝しています。」
(「新潮45」2月号p83)

ちなみに、
加藤一二三氏には、近著
「天才棋士加藤一二三 挑み続ける人生」
があるそうです。
う~ん。私は雑誌で満足(笑)。

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ひふみん語録。

2018-01-18 | 一日一言
新潮45の2月号が発売。
本屋さんが届けてくれる。
雑誌の見出しに
櫻井よしこ「『朝日』『NHK』の偏向報道を糺す」
という題がありました。
朝日新聞の広告欄にこの文字は載るのだろうか?
以前は、それが気になって朝日新聞を開いたことがある。
そんな確認をすることもしなくなり、だいぶたちます。

将棋の加藤一二三さんが
「私を発奮させた10の言葉」という文を寄せております。
短く小文字で著者紹介文がありましたので、全文引用。

「1940年福岡見生まれ。54歳に当時、史上最年少の
中学生プロ棋士となる。70年に洗礼を受けキリスト教徒に。
通算1324勝は歴代3位。近著に
『天才棋士加藤一二三 挑み続ける人生』。」


升田幸三先生を語っている箇所が印象深い。

「名言といえば、
升田幸三先生を抜きに語れません。
升田語録は本当に名言のオンパレードです。
私が小学6年生の頃、大阪の将棋会館で
板坂四郎八段(当時)と飛車香落ちのハンデをもらって
指したことがあります。それを傍らで観ていたのが、
将棋界のホープとして、その名を轟かせていた升田先生です。
先生は対局後にこう仰いました。
『この子、凡ならず』
・・・・・
私がプロ棋士となってからも升田先生は
私の将棋を見守ってくれました。
スランプに陥った際、
私は升田邸を訪ねましたが、
その時の言葉は
終生忘れられません。

『加藤君、
君はいま活躍していない。
だが、それがいいんだ。
なまじ中途半端に活躍するのはよくない。
ワシは君を〈潜龍〉だと確信している。
ひと度、龍が大空に舞い上がれば、
もはや誰も勝てないだろう。
その日が来ることをワシは信じている』

そう言って、
すぐに筆と色紙を持ってくると、
『潜龍』と書き込んで下さった。
いま思い返しても、
凄い発想ですよね・・・・。
そこそこ活躍している棋士に対して、
『もっと頑張ってトップを目指せ』
と励ますのなら分かります。
でも、先生は
『活躍していないところがいい』
と仰った。
そこそこの活躍で満足するんじゃない、
将来の大活躍を期待しているんだ、と。
独特な感性を持つ先生ならではの
名言だと思います。」


5頁の文ですが、
その最後の箇所も引用しておきます。

「私が仕事を引き受ける時には、
『楽しい、面白い、深い』
の3つを大事にしています。
私自身が興味を惹かれ、
新たな発見があり、
しかも、人々に感動を与えられる仕事という意味です。
これなどは、
加藤一二三語録のひとつに
数えてもよろしいかと思いますよ!」


はい。
今年のわたしは
『楽しい、面白い、深い』ブログをめざして、
テレビで、ひふみんを見かけたら、
この語録を思い出すことにします。


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