和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

お上りさん。

2019-04-16 | 道しるべ
明日から二泊三日で、京都旅行へ。

はい。宿はとって頂いているので(笑)、
後は、きままな、観光です。

うん。選んだ一冊はというと、
宮本常一著「私の日本地図14 京都」(未来社)。
たのしく、読みました。附録に京都の地図もある。
なになに、読みながら、地図と照らしていきます。
一条から十条まで、やっと地形がのみこめる(笑)。


この本のはじまりは、三十三間堂からでした。
せっかくですから、はじまりを引用。

「京都では田舎から京都へやって来る人を
お上(のぼ)りさんといっている。

戦前だったら、古い中折帽をかぶり、
木綿織の羽織を着、白いメリヤスの股引をはき、
尻をはしょって蟹股にあるいていく老男たち、
女の方は手拭をかぶったり、首にまいたりして、
群になって京都の駅でおりて、
本願寺へまいる者は北に向って、
京まいりといって寺々をまわる者は東に向って
三十三間堂の方へ歩いていったものである。
お上りさんにとって京都の町は、
有難い神や仏の世界であり、
『京都へ行く』とはいわないで、
『京参り』といったものである。

私もまたお上りさんの一人であり、
京参りをした一人である。・・・」


この本には、1960年~1970年代の写真が
頁をめくるごとに、並んでいるたのしさ。
宮本常一氏の語りとともに、心地よい読後感。
はい。その頃の京都へとタイムスリップしたようで、
明日、いよいよ、現代の京参り(笑)。

はい。「そうだ、京参りへ」ということで、
明日午前8時ごろの新幹線でのお上りさん。



コメント (2)
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