はい。二泊三日の京都旅行は、楽しかった(笑)。
ということで、本をめくりながら、あらためて、
活字から立ちのぼる京都をたどりなおす楽しみ。
竹山道雄著「京都の一級品」(新潮社)
「梅棹忠夫の京都案内」(角川選書)
宮本常一著「私の日本地図14 京都」(未来社)
ところで、円山公園で白玉ぜんざいを食べにはいった
喫茶店の屋外ベンチで、公園を行きかう和服姿の方を
ぼんやりと眺めていると。あれれ、尺八を吹くかたが
おられる。ハカマ姿に尺八を竹刀よろしく腰にさして
犬をつれている。私など歩いて通り過ぎたら気づかない、
そのさりげなさで、笠をかぶって小犬の背中に賽銭箱(笑)。
そういえば、修行僧を見ない京都旅行でした。
くたびれた剣道着風の出で立ちの尺八奏者が、
子犬をつてれ、公園広場で、立ち止まったり、
ゆっくりと旋回したり同じ場所におりました。
はい。白玉ぜんざいを食べ終わったら、
その尺八の音色にひかれて、小犬の背中に100円玉をいれ、
許可を得て、尺八奏者と記念写真をとらせてもらいました。
すると、ポストカードを奏者は、さりげなく渡してくれる。
見ていたら、お金を入れる方々には、さりげなく渡してる。
100円と印刷されたカードは、写真プリントになっていて、
広場に小犬のアップと奏者が、桜をバックに収まった写真。
なになに写真には「侍犬正宗」という文字。
YOUTUBE MUSIC という文字もありました。
さっそく、家に帰ってきてから、検索すれば、
どうやら、尺八などの専門家のようです(笑)。
パソコンで映像をひらくと、そこは別世界(笑)、
円山公園で、演奏者の角度から、小犬に集まる、
公園を散策している観光客を、定点観測してる映像。
そんなぐあいに、記録されているではありませんか。
はい。公園を散策しながら、わたしたちが見て、
通り過ぎていたはずなのが、どうしてどうして、
ユーチューブでは、その映像が逆転して公園で、
尺八奏者のまわりに、鳩の群れが集まって来ては、
しばらく小犬とたわむれてとびたってゆくような、
そんな感じに観光客が映し出されているのでした。
その見事な、逆転映像に、笑ってしまうのでした。
ちょうど、私たちは、東福寺へも出かけたのですが、
どうやら、尺八奏者の散歩範囲はそこらあたりらしい。
東福寺周辺の散策風景もユーチューブにあがっていて、
お上りさんが、京都参りをすませた後でも楽しめます。