産経新聞4月29日(月)。はい。今日の朝刊。
国文学者・中西進氏へのインタビューが、
特集として9ページ目の全面に。読めてうれしい。
はい。テレビの下の棚に、万葉集を置いたはいいのですが、
そのまま、開かずにある私です(笑)。
インタビューから、ここを引用。
「権力者が自分の都合で古典を利用するのは、
ありがちな誤りですが、万葉集は本来、
勝者のおごりを表現するものではありません。
なぜ(大伴)旅人が太宰府の帥になったかというと、
当時の新興勢力であった藤原氏が、一族出身の
光明子を聖武天皇の皇后にしようとして、
邪魔な旅人を左遷したからです。続いて藤原氏は、
左大臣の長屋王を自害に追いやった。
その後、旅人の去就が注目されるなか、
旅人は藤原氏に琴を贈りました。
おして書状で自分を琴になぞらえて、
自分の生き方を宣言するのです。
『あなた方は私の軍事力を気にしているけれど、
私は役に立つつもりはありませんし、反対に、
あえて戦いを望んであなたと対峙することもありません』
と。どうですか?
この品格にしみじみと感動しませんか。
万葉歌人の中でも旅人こそは最も高邁で
一番すてきな男性です。」
はい。インタビュー全文を読んでほしいのですが、
万葉集もひらいていない私が言っても説得力はない(笑)。
インタビューの最後の段に、
もう一箇所引用したい言葉がありました。
「元号は、みんなが
『こういう時代にしようよ』という目標なんですよ。
心のよりどころといってもいい。
元号は制度と思われるかもしれませんが、
むしろ人々の生き方を示す文化、
志というべきものです。そういう
文化を残す国が世界にひとつ
くらいあってもいいでしょう。
誤解を恐れずに言えば、
西暦は時間経過を示した数字にすぎない。
これに比べると元号はおしゃれですよね。
手紙を書くときに西暦よりも元号の方が
美しいでしょう。」
うん。そうか。
令和の元号を入れた手紙を書く。
はい。私のことですから、
いつ手紙を書くのか見当もつかないのですが、
おしゃれな手紙になりますね(笑)。
国文学者・中西進氏へのインタビューが、
特集として9ページ目の全面に。読めてうれしい。
はい。テレビの下の棚に、万葉集を置いたはいいのですが、
そのまま、開かずにある私です(笑)。
インタビューから、ここを引用。
「権力者が自分の都合で古典を利用するのは、
ありがちな誤りですが、万葉集は本来、
勝者のおごりを表現するものではありません。
なぜ(大伴)旅人が太宰府の帥になったかというと、
当時の新興勢力であった藤原氏が、一族出身の
光明子を聖武天皇の皇后にしようとして、
邪魔な旅人を左遷したからです。続いて藤原氏は、
左大臣の長屋王を自害に追いやった。
その後、旅人の去就が注目されるなか、
旅人は藤原氏に琴を贈りました。
おして書状で自分を琴になぞらえて、
自分の生き方を宣言するのです。
『あなた方は私の軍事力を気にしているけれど、
私は役に立つつもりはありませんし、反対に、
あえて戦いを望んであなたと対峙することもありません』
と。どうですか?
この品格にしみじみと感動しませんか。
万葉歌人の中でも旅人こそは最も高邁で
一番すてきな男性です。」
はい。インタビュー全文を読んでほしいのですが、
万葉集もひらいていない私が言っても説得力はない(笑)。
インタビューの最後の段に、
もう一箇所引用したい言葉がありました。
「元号は、みんなが
『こういう時代にしようよ』という目標なんですよ。
心のよりどころといってもいい。
元号は制度と思われるかもしれませんが、
むしろ人々の生き方を示す文化、
志というべきものです。そういう
文化を残す国が世界にひとつ
くらいあってもいいでしょう。
誤解を恐れずに言えば、
西暦は時間経過を示した数字にすぎない。
これに比べると元号はおしゃれですよね。
手紙を書くときに西暦よりも元号の方が
美しいでしょう。」
うん。そうか。
令和の元号を入れた手紙を書く。
はい。私のことですから、
いつ手紙を書くのか見当もつかないのですが、
おしゃれな手紙になりますね(笑)。