増谷文雄+遠藤周作の「親鸞」(朝日出版社)。
LECTURE BOOKSの一冊で、親鸞講義とあります。
はい。古本屋で200円でした(笑)。
うん。たのしみな一冊。
最初の数頁を読んでも、いろいろと思い描けます。
はい。数頁で、また次の本へ、脱線するのはわたし。
今回は気をつけます。
最後に、増谷文雄氏による「講義を終えて」という2頁。
その最後を引用しておきます。
「・・遠藤さんとお話できたことは、新しい発見の多い、
まことに実り豊かな体験でありました。おそらく、私自身、
これからさきも、いくたびとなくこの本を手にして、
さらに新しい発見をすることになるでありましょう。
読者のみなさま方にとっても、この本がそうした
役目を果すことを願ってやまないものであります。」(p239)
うん。こういう一冊を、軽薄に引用することの愚かさ。
でも、数ページしか読んでいない私は、かってな
連想をついついしていきます(笑)。
この本には、ありがたいことには、資料として、
増谷文雄の現代語訳「歎異抄」も載っている。
そして、親鸞関係年譜もありました。
その年譜に目がいきます。
親鸞は
1173年 4月1日京都に生まれる。
1192年 この頃叡山の堂僧として修行を積む
1201年 六角堂参観、ついで叡山を下り、
法然の門に入る。
1207年 法然の罪に連坐して越後に流罪
1211年 冬、赦免の沙汰あり
1212年 法然死す
1214年 この頃関東に入る
そして
1235年 63歳の親鸞は、この頃京都に帰る。
1262年 90歳。京都に死す。
この本をパラパラとめくると、こんな箇所がありました。
増谷氏が語っております。
「そのときに気がついたのは
『親鸞という人は実に詩魂の豊かな人であるなあ』
ということなんでございます。それからいろいろと
他の詩を訳してみますと、齢を重ねるにしたがって、
親鸞の詩魂はいよいよ豊かになっていることに
気がつきました。いわゆる『三帖和讃』の
『浄土和讃』『浄土高僧和讃』が76歳のときのもの、
『正像末法和讃』は86歳のときのものですね。
これから見ましても、京都時代の親鸞が
いかに充実していたかがわかりますね。」(p89)
うん。63歳親鸞京都へ帰る。
という年譜が気になりました。