田中泰延著「読みたいことを、書けばいい」(ダイヤモンド社・2019年)。
以前に古本で購入してありました。うん。題名にしてからが、いきなり直球。
その題名にひかれて買った一冊でした。
田中泰延氏は、1969年大阪生まれで、24年間コピーライター・CMプランナー
として活躍とあります。どうりで小見出しも、弾けるほどに、生きがいい。
目次から、その小見出しだけでも引用したくなります。
〇 だれかがもう書いているなら読み手でいよう
〇 他人の人生を生きてはいけない
〇 物書きは『調べる』が9割9分5厘6毛
〇 書くことはたった一人のベンチャー起業
うん。全球直球勝負といったところ。
今回読み直していたら、それでも微妙に個性的変化を混ぜて投げてくる。
いままでの経験を全力投球しているような一冊。
本棚に置いては、ときに手にとりたくなる一冊。
全力投球ならば、この箇所など引用したくなる。
「 書けば書くほど、その人の世界は狭くなっていく。・・・
しかし、恐れることはない。なぜなら、
書くのはまず、自分のためだからだ。
あなたが触れた事象は、あなただけが知っている。
あなたが抱いた心象は、あなただけが憶えている。
あなたは世界のどこかに、小さな穴を掘るように、
小さな旗を立てるように、書けばいい。
すると、だれかがいつか、そこを通る。
書くことは世界を狭くすることだ。
しかし、その小さななにかが、あくまで結果として、
あなたの世界を広くしてくれる。 」( p224~225 )
はい。あらためて読み直しても、それが、
コピーライター的用語なのかもしれないけれども、
鼻につかない。忘れなければ開こうと本棚へ戻す。