和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

消えた『インド太平洋』

2023-12-22 | 産経新聞
曽野綾子さんが、産経新聞紙上で健筆をふるっていた頃、
たとえば、産経抄の言葉などを受けて、曽野さんが紙上コラムで
その言葉をさらに展開させていたのでした。
そんな箇所を読めるのを、私は楽しみにしておりました。

はい。こんなことを思い浮かべたのは、
12月17日産経新聞一面左に谷口智彦氏が「日曜コラム」で、
「消えた『インド太平洋』」と題し書かれていたのでした。

すると、夕刊フジ12月21日に、高橋洋一氏の連載「『日本』の解き方」が、
その谷口氏の文を受けて引き続けて書いておりました。
高橋氏のはじまりはこうです。

「元内閣官房参与の谷口智彦氏が産経新聞への寄稿で、
 安倍晋三元首相が掲げた『自由で開かれたインド太平洋』
 という言葉が、岸田文雄政権で使われなくなっていると指摘した。」

ここには、高橋氏のこの連載を引用したくなりました。

「岸田政権における『自由で開かれたインド太平洋』と
 『自由で開かれた国際社会』の使い分けをみると、さすがに、

 日米豪印に関わる演説では『自由で開かれたインド太平洋』が使われているが、
 そのほかでは『自由で開かれた国際秩序』となっているようだ。

 この用法の使い分けで残念なのは、直近の12月16日のASEAN(東南アジア諸国連合)
 首脳会議での岸田首相のあいさつで・・・・・・・  」


うん。高橋氏のこの文の最後を引用したくなりました。

「谷口氏はコラムで岸田政権の用語の変化を中国は歓迎しているはずだという。
 外交は言葉の一つ一つを慎重に吟味して使い、
 外交文書上での言葉のバトルを行うので、
 この谷口氏の指摘は妥当のように著者には思えるがどうだろうか。・・・ 」

ちなみに、この高橋氏の文の見出しは
「 『自由で開かれたインド太平洋』
   岸田首相の使用頻度なぜ減った中国は用語の変化歓迎している 」とありました。

そういえば、月間Hanada2月号の対談「蒟蒻問答」のこの言葉が印象的でした。

堤堯】 だけど、岸田は改憲はやらないだろうね。
   『 私の任期中に憲法改正をやる 』と言ったけど、

    それを聞いた瞬間、こいつはやらないなと思った。
    やる気があるなら、いつの国会で、いつまでに国民投票を、
    などと時期を明示するはずだからね    (p125)




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする