和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

お年玉と、ナマハゲと、サンタ。

2024-12-27 | 道しるべ
久米仙人は修行のあとに、まずは空を飛べたのですが、そういえば、
サンタクロースもトナカイと共に空を飛んでおりました。
ちなみに、ネット検索すると、

『 ドイツの古い伝承では、サンタクロースは双子で、
  一人は紅白の衣装を着て良い子にプレゼントを配り、
  もう一人は黒と茶色の衣装を着て悪い子にお仕置きをする・・
  現在、ドイツでは聖ニコラウスは「シャープ」と「クランプス」
  と呼ばれる二人の怪人を連れて街を練り歩き、
  良い子にはプレゼントをくれるが、悪い子にはクランプス共に命じて
  お仕置きをさせる。 』

という箇所がでてくる。比較でナマハゲも出てきておりました。


庄野潤三著「文学交友録」(新潮文庫)の、佐藤春夫の章に、
三歳の男の子をつれて、佐藤春夫氏のお宅へ伺う場面がありました。
印象に残るので、庄野潤三全集第十巻(講談社)をひらくと、
その場面が載っております。それは、
講談社版・佐藤春夫全集の月報に、庄野氏が書いた文でした。
その月報の全文をあらためて読むと、最後にこんな箇所があります。

『 世の中には、とかく自分の子供は可愛いがるが、
  よその子供は見向きもしないという人間が多い。
  佐藤先生は、自分の子供であるとほかの親の子供であるとを問わず、
  わが前に現われて、『 思邪(おもいよこしま)無し 』
  というふるまいがありさえすれば
  ( こまっしゃくれたのは論外として )、
  すべてそれを楽しむという風があたのではないか。
  区別なんか無かったように思われる。

  私たちは、よくお近くにいる竹田さんの小さいお嬢さんが
  お正月に晴着を着て、打ち連れて先生のところへ挨拶に見えると、
  心からこれを歓迎するというまなざしで頷いて居られたのを思い出す。
  草木や川や雲をめでるように、
  先生は子供をめでて居られたのである。  』
            ( p256~257 庄野潤三全集第十巻・講談社 )

  こういう下地があってこその、お年玉なのでしょうか。
  サンタクロースがプレゼントを配るようにして。
  はい。そんなことを、思い浮かべました。

  そうそう。クリスマスが終わって、
  『 なまはげ 』が活躍するのは、
  昔は小正月の1月15日だったのが、
  現在は12月30~31日におこなわれているようです。



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする