和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

『新成人へ』ダー子より。

2022-01-11 | 産経新聞
昨日の1月10日新聞の全面広告に、
コンフィデンスマンJPとある。
何なのだろうと、気になるので
手書きの一枚の手紙を読んでみる。
はじまりは、『素直とは疑うこと』。
さいごには、「新成人おめでとう  ダー子」とある。
うん。昔あった新成人諸君!みたいな広告かなあと
手紙をひらくように読む。
その本文のはじまりは、

「目に見えるものが真実とは限らない。
 何が本当で何が嘘か。・・・・・」

「日本は世界に遅れをとるばかりと声高に識者はさけぶが、
 ひとつのゴールがない世界に遅れなどあるのか。
 私たちの周りに≪真実≫は溢れ返っている。
 存分に疑おう。

 ネガティブに思われがちだが、
 疑ってみることからはじめて
 世界は面白き方向に広がっていく。
 何より自分に正直に生きる事は
 楽しくこころがみちる。
 素直な大人になろう。
 
 誰かが言うことに染まるのは素直ではない。
 自分の心を覗き、世界を斜めにえがおで疑う
 ことこそが素直なのだ。」

はい。全面広告の文の、数行をカットして
ほぼ全文を引用しました。

引用しながら、思い浮かんだのは、
長田弘の詩「新聞を読む人」でした。
うん。ついでに、その詩からも引用。

 ・・・・
 怖くなるくらい、いまは誰も孤独だと思う。
 新聞を読んでいる人が、すっと、目を上げた。
 ことばを探しているのだ。目が語っていた。
 ことばを探しているのだ。手が語っていた。
 ことばを、誰もが探しているのだ。
 ことばが、読みたいのだ。
   ・・・・・
   ( 長田弘詩集「一日の終わりの詩集」から )


うん。ダー子さん。長田弘の詩よりもいいよ。
ダー子さんの言う『素直な大人になろう』が、
65歳を過ぎてしまった僕にも響いてきました。


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