昨日の1月10日新聞の全面広告に、
コンフィデンスマンJPとある。
何なのだろうと、気になるので
手書きの一枚の手紙を読んでみる。
はじまりは、『素直とは疑うこと』。
さいごには、「新成人おめでとう ダー子」とある。
うん。昔あった新成人諸君!みたいな広告かなあと
手紙をひらくように読む。
その本文のはじまりは、
「目に見えるものが真実とは限らない。
何が本当で何が嘘か。・・・・・」
「日本は世界に遅れをとるばかりと声高に識者はさけぶが、
ひとつのゴールがない世界に遅れなどあるのか。
私たちの周りに≪真実≫は溢れ返っている。
存分に疑おう。
ネガティブに思われがちだが、
疑ってみることからはじめて
世界は面白き方向に広がっていく。
何より自分に正直に生きる事は
楽しくこころがみちる。
素直な大人になろう。
誰かが言うことに染まるのは素直ではない。
自分の心を覗き、世界を斜めにえがおで疑う
ことこそが素直なのだ。」
はい。全面広告の文の、数行をカットして
ほぼ全文を引用しました。
引用しながら、思い浮かんだのは、
長田弘の詩「新聞を読む人」でした。
うん。ついでに、その詩からも引用。
・・・・
怖くなるくらい、いまは誰も孤独だと思う。
新聞を読んでいる人が、すっと、目を上げた。
ことばを探しているのだ。目が語っていた。
ことばを探しているのだ。手が語っていた。
ことばを、誰もが探しているのだ。
ことばが、読みたいのだ。
・・・・・
( 長田弘詩集「一日の終わりの詩集」から )
うん。ダー子さん。長田弘の詩よりもいいよ。
ダー子さんの言う『素直な大人になろう』が、
65歳を過ぎてしまった僕にも響いてきました。
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