話題作「ソーシャル・ネットワーク」を劇場で見てきました。究極のオタクで「フェイスブック」を誕生させたマークザッカーバーグがハーバードのオタク学生だったころから、這い上がっていく姿を描いている。デイヴィッド・フィンチャー作品には好き嫌いがあるが、これはなかなか楽しめる作品だと思う。ITとは縁がない人こそ逆に見てみると良いのではないか?
2003年秋。ハーバード大の学生マーク・ザッカーバーグがボストン大生の恋人とバーで早口で口論しているシーンからスタートする。自己中心的なマークの話に嫌気が差して、恋人から振られてしまう。マークは寮に戻り、ブログに彼女の育ちやブラジャーのサイズまでを書き並べ悪口を載せる。さらにハーバード大のコンピュータをハッキングして、各寮のサイトから女子学生の写真を集め、アルゴリズムの能力に優れた親友のエドゥアルド・サベリンの協力の下で女の子の顔の格付けサイトを立ち上げる。サイトの口コミが一瞬に広がり、2時間で2万2000アクセスを記録する。ところが、サーバーの許容量がパンクしてしまい、大学側に潰されてしまう。
後日、理事会に呼び出しを食らったマークは半年の保護観察処分を受ける。また、大学中の女学生全員から嫌われ者となる。この話を聞き、ボート部に所属する富豪の息子の双子兄弟とその友人がマークの優れたIT能力に目を付け、「harvard.edu」に群がる女と出会うことを目的としたハーバード大生専用サイトの制作協力を依頼する。これにヒントを得たマークはエドゥアルドをCFOとして1000ドルの融資を受けてサイトの制作に取り掛かり、2004年初頭、「ザ・フェイスブック」が誕生する。
いきなり、すさまじい早口である。この掛け合いがこの映画の出来の良さを予感させる。
そこで主人公から語られるのは、テスト満点でハーバードに入学したという自意識過剰の自信、涼しい顔をして自分より低いレベルの大学生をバカにする態度。どう考えてもふられてもおかしくない振る舞いである。いくら天才とはいえ、こんな男は女性からは嫌われるだろう。男性は非常に楽しめるが、女性からするとちょっといやだなと思う気がする映画だと思う。
でもこの主人公のパワーはすさまじい。逆に自分はこの映画を見てものすごいパワーをいただいた。天才、裏切り者、億万長者はみな当てはまるが、危ない奴ではないと思う。
細部はともかく大筋で話はこのとおりだと思う。硬軟両方からハーバードを語る。
ボート部の学生を例に挙げてハーバードのエリート意識を語ると同様に、大学側の学生への大人扱いを学長の言葉として語る。全米ナンバー1の実力とエリートをこれまで輩出してきた実績から、彼らを追う女性も多い。
もっとも「フェイスブック」のきっかけもそこである。群がる女性を軽い存在にして色をつけているために、この映画自体を重々しくしない。70年代のフリーセックス時代の映画のような軽さも感じられる。パーティやクラブのシーンも現代アメリカ風俗として見れる。
最後にエンディングでビートルズの「ベイビー・ユア・リッチマン」が流れる。映画が終了して、独特の低音リズムが聞こえてきた。そしてジョンレノンの声が聞こえる。数百回聞いているからすぐわかる。「マジカルミステリーツアー」のアルバムの中ではもっとも地味な歌で、「愛こそすべて」の前に演奏されていた曲だ。地味なのでレコードをよくとばしてきいたものだ。
先日「ノルウェイの森」を劇場に見に行ってエンディングでビートルズ聞いたばかりだけど、連続で驚いた。
まさに主人公を一種皮肉ったようにこの曲が流れる。歌詞を見ればわかるが、まるでサントラでつくったみたいだ。選曲としてはまりすぎている。
早めに見ておいてよかった。
2003年秋。ハーバード大の学生マーク・ザッカーバーグがボストン大生の恋人とバーで早口で口論しているシーンからスタートする。自己中心的なマークの話に嫌気が差して、恋人から振られてしまう。マークは寮に戻り、ブログに彼女の育ちやブラジャーのサイズまでを書き並べ悪口を載せる。さらにハーバード大のコンピュータをハッキングして、各寮のサイトから女子学生の写真を集め、アルゴリズムの能力に優れた親友のエドゥアルド・サベリンの協力の下で女の子の顔の格付けサイトを立ち上げる。サイトの口コミが一瞬に広がり、2時間で2万2000アクセスを記録する。ところが、サーバーの許容量がパンクしてしまい、大学側に潰されてしまう。
後日、理事会に呼び出しを食らったマークは半年の保護観察処分を受ける。また、大学中の女学生全員から嫌われ者となる。この話を聞き、ボート部に所属する富豪の息子の双子兄弟とその友人がマークの優れたIT能力に目を付け、「harvard.edu」に群がる女と出会うことを目的としたハーバード大生専用サイトの制作協力を依頼する。これにヒントを得たマークはエドゥアルドをCFOとして1000ドルの融資を受けてサイトの制作に取り掛かり、2004年初頭、「ザ・フェイスブック」が誕生する。
いきなり、すさまじい早口である。この掛け合いがこの映画の出来の良さを予感させる。
そこで主人公から語られるのは、テスト満点でハーバードに入学したという自意識過剰の自信、涼しい顔をして自分より低いレベルの大学生をバカにする態度。どう考えてもふられてもおかしくない振る舞いである。いくら天才とはいえ、こんな男は女性からは嫌われるだろう。男性は非常に楽しめるが、女性からするとちょっといやだなと思う気がする映画だと思う。
でもこの主人公のパワーはすさまじい。逆に自分はこの映画を見てものすごいパワーをいただいた。天才、裏切り者、億万長者はみな当てはまるが、危ない奴ではないと思う。
細部はともかく大筋で話はこのとおりだと思う。硬軟両方からハーバードを語る。
ボート部の学生を例に挙げてハーバードのエリート意識を語ると同様に、大学側の学生への大人扱いを学長の言葉として語る。全米ナンバー1の実力とエリートをこれまで輩出してきた実績から、彼らを追う女性も多い。
もっとも「フェイスブック」のきっかけもそこである。群がる女性を軽い存在にして色をつけているために、この映画自体を重々しくしない。70年代のフリーセックス時代の映画のような軽さも感じられる。パーティやクラブのシーンも現代アメリカ風俗として見れる。
最後にエンディングでビートルズの「ベイビー・ユア・リッチマン」が流れる。映画が終了して、独特の低音リズムが聞こえてきた。そしてジョンレノンの声が聞こえる。数百回聞いているからすぐわかる。「マジカルミステリーツアー」のアルバムの中ではもっとも地味な歌で、「愛こそすべて」の前に演奏されていた曲だ。地味なのでレコードをよくとばしてきいたものだ。
先日「ノルウェイの森」を劇場に見に行ってエンディングでビートルズ聞いたばかりだけど、連続で驚いた。
まさに主人公を一種皮肉ったようにこの曲が流れる。歌詞を見ればわかるが、まるでサントラでつくったみたいだ。選曲としてはまりすぎている。
早めに見ておいてよかった。