山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

キクザキイチゲ(キンポウゲ科)

2020年09月19日 | キンポウゲ科
 山地の林下に群生ないしは点々と生育する多年草である。葉は菊の葉のように羽状に裂ける。生育地での個体数はあまり多く無い。


    キクザキイチゲ 平成29年4月 長者ヶ岳で撮影


    同上 登山道脇の林床に小群落を形成して点々と咲く。


    同上 朝陽を浴びるキクザキイチゲ


    同上 並んで咲いたキクザキイチゲ


    時としてピンク色の花を見ることがある。


    平成25年4月 思親山で撮影


    同上 葉は菊の葉のように羽状に裂ける。


    同上 時として八重咲きの花を見ることがある。

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ミチノクフクジュソウ(キンポウゲ科)

2020年09月18日 | キンポウゲ科
 里山や山地の林縁、土手の草地などに生育する多年草である。山梨県では甲府盆地よりも北側に生育しており生育地での個体数はそこそこに多い。花弁の色はやや薄い黄色(クリーム色)で萼片の長さは花弁の長さより短く半分程度である。


    ミチノクフクジュソウ 令和2年3月 北杜市で撮影。まだ咲き始めたばかり。


    同上 萼片の長さは花弁より短く、半分程度の長さである。


    上記の10日後に再訪する。


    花弁の色はやや薄い黄色。


    満開ではあったが・・・


    訪問時間が遅く、陽が陰り始めて花は閉じてしまっていた。


    令和2年3月 再訪する。


    今度はアズマイチゲも咲いていたが・・・


    やはり訪問時間が遅く花は十分には開いていなかった。

 ミチノクフクジュソウもアズマイチゲも陽が陰り始めたり天候が悪かったりすると花を開いてくれない気難しい花である。天候の良いお昼頃に撮影に出かけてみたいと思っている。

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フクジュソウ(キンポウゲ科)

2020年09月18日 | キンポウゲ科
 広葉樹林の日当たりの良い林床や斜面沿いの草地、土手などに生育する多年草である。山梨県での分布域は甲府盆地よりも南側に限られている。生育地での個体数は比較的多い。花弁が濃い黄色であることと萼片の長さが花弁と同程度くらいに長いところがミチノクフクジュソウと異なる。


    フクジュソウ 平成31年2月 早川町で撮影


    同上


    同上 この場所は比較的個体数が多い。


    同上 フクジュソウ群落


    令和1年2月 同じ場所で撮影。訪問時期がやや早くまだ花数が少なかった。


    同上 側面から見るフクジュソウの花


    同上 花弁は濃い黄色で萼片(花弁の下に見える茶色い片)は花弁と同程度の長さがある。


    令和2年3月 御坂山系の渓谷で撮影したフクジュソウ


    同上 訪問時期が遅かったが個体数はそこそこにある。


    同上 側面から見るフクジュソウの花


    同上 萼片は花弁と同じくらいに長い。

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ミスミソウ(キンポウゲ科)

2020年09月18日 | キンポウゲ科
 山地の樹林下に生育する常緑性の多年草である。花期は2月下旬~3月で、数本の花茎を出して小さな白い花を咲かせる。山梨県での生育地は限られておりいずれの場所も地元の人たちが保護を行っている。


    ミスミソウ 平成28年3月 市川三郷町で撮影


    この場所は山梨県の自然記念物に指定されて保護されている。


    平成28年3月撮影 葉は浅く3裂し先端部はやや尖る。


    平成28年3月撮影。このような群落は年々見られなくなってしまっている。


    八重咲きのミスミソウの花


    平成31年2月 同じ場所で撮影


    同上 ミスミソウの花


    同上 時としてピンク色の花の個体を見ることがある。


    令和2年2月 別の場所で撮影


    同上 ミスミソウの花


    同上 良い個体でポジションも良かったが風で揺れてしまった。

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キタダケソウ(キンポウゲ科)

2020年09月17日 | キンポウゲ科
 北岳の砂礫地の草地に生育する北岳に特産する多年草である。6月中旬から7月初旬の雪解けの頃に最初に咲き出すのがこの花で、舞茸のように葉は細かく切れ込むのが特徴である。個体数は比較的多い。


    キタダケソウと残雪の間ノ岳 平成19年6月 北岳で撮影


    同上


    キタダケソウ 平成19年6月 北岳で撮影。雪が解けたばかりの早い時期に咲き始める。


    同上 花はチョウノスケソウに似ているが、葉が舞茸のように細かく切れ込むのが特徴である。


    キタダケソウが群生する斜面 平成19年6月 北岳で撮影。大部分が石灰岩を含む砂礫地である。


    平成22年7月 北岳で撮影


    同上 個体数はあまり変わっていないように見えるが、ハクサンイチゲやイワベンケイなどが混じっている。

 地球温暖化の影響で開花時期が早くなっていることと、ハクサンイチゲやイワベンケイなどが早い時期から同じ場所で咲くようになってきており、植生の変化が見られるようになってきている。今後の変化を注視する必要がある。

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キタダケトリカブト(キンポウゲ科)

2020年09月15日 | キンポウゲ科
 高山帯の砂礫地の草地に生える多年草である。北岳周辺に特産する。ホソバトリカブトに似て葉が細く切れ込むが、キタダケトリカブトは背丈が20~30㎝と小型であること、花柄と萼の外側に屈毛が生える(ホソバトリカブトは直毛)ところで異なる。


    キタダケトリカブト 平成30年9月 北岳で撮影。一眼レフカメラ電池切れでスマホで撮影した画像。


    同上 葉は細く切れ込み背丈が低い。


    同上 キタダケトリカブトと間ノ岳


    平成30年9月 北岳で撮影。訪問時期が遅く既にほとんどが結実していた。


    同上 花柄に屈毛が生えているように見えるがもう少し近付いて撮影しないと良く分からない。

 キタダケキンポウゲが生育する北岳の斜面には他にキタザワブシやホソバトリカブトが混在している。見分け難いものもあるようで、今後検討が必要である。

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オオサワトリカブト(キンポウゲ科)

2020年09月15日 | キンポウゲ科
 富士山亜高山帯の草地や林縁に生育する多年草である。ホソバトリカブトに似ているが葉の裏面の葉脈上に開出毛(ホソバトリカブトでは屈毛)がある点で異なる。


    オオサワトリカブト 令和1年9月 富士山で撮影


    同上 草地に生えたオオサワトリカブト


    花


    花柄には開出毛(直毛)が密生している。


    葉の形はホソバトリカブトによく似ている。


    裏側の葉脈に生える毛についてはまだ検討しておらず、今後確認の必要がある。

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