毎年の恒例となっているブログ記事から抜粋した画像を使用して作成している自製カレンダーである。A4版と2L版を作成して親しい知人や職場でお世話になっている同僚たちに配布している。
表紙:1月3日にダイヤモンド富士を撮影に出かけたが、その前に広がった朝焼けが凄かった。
12月31日から車中泊で日の出を拝みに行った時に撮影した白山岳で割れるダイヤモンド富士である。元日にはこの場所からでは割れないだろうと思っていたのだがうまく割れてくれた。
鳴沢村に出張があり、午後の仕事が予定よりも早く終わったので急いで山中湖に向かった。湖畔は既にカメラマンでいっぱいだったが、親切な老夫婦がスペースを譲ってくれて撮影が出来た。全く凍っていない2月の山中湖は珍しいが、これからは温暖化の影響でこのような現象が多くなるのかも知れない。
3月に入ると春霞が増えて夕暮れの富士山は霞んでいることが多い。しかしこの日は1日中スッキリとした富士山が姿を見せてくれた。
月は見えていたが甲斐駒ケ岳は雲に隠れて姿が見えなかった。月が甲斐駒ケ岳山頂にかかる直前から月明かりで甲斐駒ケ岳のシルエットが浮かび上がってきた。
ツツジを見に長者ヶ岳・天子ヶ岳を訪れた。この山域ではタイミングが良ければミツバツツジ、シロヤシオツツジ、アシタカツツジの3種類が咲き乱れる姿を楽しむことが出来る。しかしこの日は既にミツバツツジが終盤でシロヤシオツツジは咲き始めたばかりだった。アシタカツツジはちょうど見ごろで、赤紫色の花を存分に堪能してきた。
毎年の恒例のように訪れている西沢渓谷である。七つ釜五段の滝の手前で崩落していた遊歩道に橋が完成し、今年から通行できるようになったのでさっそく歩いてみると、頑丈な鉄の橋がかけられていた。渓谷の景色も素晴らしいが植物も豊富なこの渓谷はいつ歩いても新しい発見がある。
富士山頂に月が沈むパール富士を狙って忍野村に出かける。登山者の光跡と月を狙っていたのだが、今年から登山規制があって夜間の登山者が少なく、光跡がだいぶ薄くなってしまっていて残念だった。
富士山に降り注ぐペルセウス座流星群を見るためにテントを担いで思親山に登った。夜9時ごろに山頂到着した時は霧が出ていて空も富士山も見えず、未明2時ごろからやっと富士山が姿を見せた。カメラをインターバルタイマーにセットして撮影し、テントで寝ていたところ、レンズが結露して大半の写真は使えなかった。画像は3個写ったものを合成したものである。
この月は天候と日程がうまく合わず、良い景色が撮れなかった。中秋の名月のパール富士を狙って朝霧高原に出かけたが、小雨が降っていて富士山も月も見えず、あきらめて甲府に戻る。こちらでは空が晴れていて土星が接近した中秋の名月が良く見えていた。土星の環も写っているのだが、この大きさの画像で見るのは難しいであろう。
長い尾を引いた紫金山・アトラス彗星がやって来たが、なかなか空が晴れずに撮影するチャンスは数回しか訪れなかった。この日も雲が多くてダメではないかと思っていたのだが、薄雲をものともしない大きな彗星の姿を捉えることが出来た。撮影してきた画像を5枚ほど加算処理して作成した画像である。
10月は2種類のカレンダーを作成しており、前述の鳳凰山に舞い降りるものは主に2L版、こちらの富士山の上を舞うものはA4版に使用している。登り始めた午後3時ごろは、富士山は雲隠れしていて姿が見えなかったが、陽が沈んですっかり暗くなった6時半ごろからようやく富士山が姿を現し、その上に紫金山・アトラス彗星が舞い降りてきた。彗星が沈む頃にはまた雲が広がって富士山は雲隠れしてしまった。奇跡的に撮れたと言っても良い画像である。
南の低空に現れるカノープスは空が澄んで条件の良い日でないとなかなか姿を見ることは出来ない。日没の頃は雲が出ていたが日没後はスッキリと空が晴れて肉眼でもはっきりとその姿を見ることが出来た。中国では南極老人性という名が付いており、一目見れば長生きできる星と言われている。
冬至の頃の竜ヶ岳山頂から剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士の撮影が可能となる。空気が澄んで風があまり吹いていない日でないとなかなかうまく撮影出来ないがこの日は見事にチカリと割れてくれた。左側にもう1個輝くはずだったが撮影ポジションがやや右寄りだった。
空気が澄む冬場は比較的風景写真は撮り易いが、夏は雲が多くてなかなか狙った写真は撮れなくなってしまう。さて、今年はどんな景色に出会えるだろうか?カレンダーの左脇に注目の天体現象が書かれているので参考になればと思う。