平成24年4月15日
甲府市武田通りの桜はもう散り始めていた。前日の雨でだいぶ花が傷んでしまったようだ。御坂界隈の山ではカタクリが咲く季節、かつ、あのカイコバイモもこの季節、カタクリが咲く少し前に咲く。数年前にこの花の情報を提供していただき、2年前に一度訪れているが、その時は既に時期が遅く、カタクリの花が散った後だった。思親山でこの花を見つけ、生育環境がおおよそわかったので、今度こそ見つけられるかもしれない。
前日の雨は標高の高いところでは雪だったようで、三つ峠ライブカメラの映像を見ると朝の三つ峠は薄く雪化粧し、雲海の上に富士山が浮かんでいた。4月にしては珍しい光景だった。朝は山に行くかどうか迷っていたうえに、前日携帯電話を紛失してしまい、それを探さなければならないこともあって、10時過ぎまで自宅にいた。職場に携帯電話を探しに行き、それから出発て登山口に向かい、着いたのは午後1時になってしまう。
この道はほとんど歩く人がいないようで、しっかりした道ではあるがあまり歩かれた様子が無い。ここから最も近い山梨百名山は滝戸山だが、地味な山であまり人気が無く、かつ林道を車で行くと登山口から1時間とかからずに山頂に到着してしまう。ほとんどマニアの人しかおそらくは歩かないのだろう。登山道に入って10分ほどでカタクリの花が咲いているのを見つけた。さいさき良いスタートだ。
新鮮なカタクリの花が咲く。
道脇にお地蔵さんが立つ。
さらに登って行き途中休憩したところであたりを見回してみると・・・あった!幻の花、カイコバイモ。今年こそは見つけることができた。思親山のように固まって咲いているわけではないが、あたりにぽつりぽつりと3株、さらに登って行くと並んで2株、登山道のすぐ脇、間違って踏みつけてしまいそうなところに1株、計6株咲いているのを発見した。
ヒナスミレ
アズマイチゲ(だと思う)
ミヤマエンレイソウ
発見!カイコバイモ
2株並んで咲いたカイコバイモ
登山道脇に咲いていたカイコバイモ
さらに登って尾根に出て尾根沿いに進んで広い峠にたどり着く。途中カタクリの蕾が何株かあったが、何かおかしい。咲いたと思われる株の先に花がついていない株がある。おそらくは鹿に食べられてしまったのだろう。途中の林の中にあったカタクリの群落も以前よりも数が減っており、花が全くついていなかった。
蕾のカタクリ
花が無くなってしまっている株があり、葉も食べられたような跡がある。おそらくは鹿の食害。
時間は午後4時、実に3時間もかかった。日蔭山はすぐそこに見えるが、時間を考えると・・・下山しようと思ったのだが、前回来た時に心残りだったのが日蔭山よりも滝戸山に登る道だ。5時半までにこの峠に戻ってくれば十分に下山できる。日蔭山までは30~40分、反対側に下りて滝戸山の道を探して戻るとおそらく1時間半くらいになるだろう。意を決して行くことにする。
途中で登山道を左に逸れて尾根に取り付く。
日蔭山への最後の登り。一応テープが付いている。
この先の道は不明瞭なところが多い。日蔭山に登る明瞭な道は無いが、登山道を逸れて尾根に撮り付けば登るのは容易だ。一応道らしくなっており、テープが付いている。登り付いた日蔭山山頂は落ち葉の中にぽつんと三角点が立っていた。眺望は無い。テープが一つだけ付いていたが明瞭な道は無い。
日蔭山山頂の三角点。
小さな看板が付けられている。
落ち葉の斜面を登ってきたと反対側に下りて行くとカラマツの広場に出た。ここは前回来た時に雪がうっすらと積もっており、道を見失って滝戸山にたどり着けなかった場所だ。テープも何もないが、うっすらとある踏み跡を滝戸山の見える方向に進むと、その先にテープの着いた明瞭な道があった。その先に滝戸山が見える。時間は4時半、十分に戻れる時間だ。
カラマツ林。この広場には名前がつけられていたが、忘れた。踏み跡薄く、方向を見失いやすい。
カラマツ林から振り返って見る日蔭山の斜面。
カラマツの林からの帰り道はこれまた不明瞭でわかりにくい。以前に一度来ているから帰れるが、初めてだと道に迷うかもしれない。木の枝につけられた小さな赤テープのところを右に入って日蔭山山腹を巻いて進むのだが、真っ直ぐにも行けそうに見えた。ここは色気を出して10分ほど下りてみたのだが、その先には道らしきものは無かった。戻るのに15分かかり、ここで30分ほど時間を消費してしまう。そして峠に到着したのは5時20分、まだ十分に明るい。小休憩した後、足早に下山し、登山口に6時ちょうどに到着した。下山途中で本日7株目のカイコバイモにも遭遇できた。
真っ直ぐ進んでしまいそうだが、ここの木の枝に付いている小さな赤テープを右に進んで日蔭山山腹を進む。(見えますか?中央右寄り、太めの枝。)
これで情報をいただいた思親山、日蔭山の2ケ所はこの花があることを確認できた。おそらく、御坂山塊の他の場所も探せばあるのだろう。
地味な花だが、出会えて良かったカイコバイモ。最後に見つけた一株。
甲府市武田通りの桜はもう散り始めていた。前日の雨でだいぶ花が傷んでしまったようだ。御坂界隈の山ではカタクリが咲く季節、かつ、あのカイコバイモもこの季節、カタクリが咲く少し前に咲く。数年前にこの花の情報を提供していただき、2年前に一度訪れているが、その時は既に時期が遅く、カタクリの花が散った後だった。思親山でこの花を見つけ、生育環境がおおよそわかったので、今度こそ見つけられるかもしれない。
前日の雨は標高の高いところでは雪だったようで、三つ峠ライブカメラの映像を見ると朝の三つ峠は薄く雪化粧し、雲海の上に富士山が浮かんでいた。4月にしては珍しい光景だった。朝は山に行くかどうか迷っていたうえに、前日携帯電話を紛失してしまい、それを探さなければならないこともあって、10時過ぎまで自宅にいた。職場に携帯電話を探しに行き、それから出発て登山口に向かい、着いたのは午後1時になってしまう。
この道はほとんど歩く人がいないようで、しっかりした道ではあるがあまり歩かれた様子が無い。ここから最も近い山梨百名山は滝戸山だが、地味な山であまり人気が無く、かつ林道を車で行くと登山口から1時間とかからずに山頂に到着してしまう。ほとんどマニアの人しかおそらくは歩かないのだろう。登山道に入って10分ほどでカタクリの花が咲いているのを見つけた。さいさき良いスタートだ。
新鮮なカタクリの花が咲く。
道脇にお地蔵さんが立つ。
さらに登って行き途中休憩したところであたりを見回してみると・・・あった!幻の花、カイコバイモ。今年こそは見つけることができた。思親山のように固まって咲いているわけではないが、あたりにぽつりぽつりと3株、さらに登って行くと並んで2株、登山道のすぐ脇、間違って踏みつけてしまいそうなところに1株、計6株咲いているのを発見した。
ヒナスミレ
アズマイチゲ(だと思う)
ミヤマエンレイソウ
発見!カイコバイモ
2株並んで咲いたカイコバイモ
登山道脇に咲いていたカイコバイモ
さらに登って尾根に出て尾根沿いに進んで広い峠にたどり着く。途中カタクリの蕾が何株かあったが、何かおかしい。咲いたと思われる株の先に花がついていない株がある。おそらくは鹿に食べられてしまったのだろう。途中の林の中にあったカタクリの群落も以前よりも数が減っており、花が全くついていなかった。
蕾のカタクリ
花が無くなってしまっている株があり、葉も食べられたような跡がある。おそらくは鹿の食害。
時間は午後4時、実に3時間もかかった。日蔭山はすぐそこに見えるが、時間を考えると・・・下山しようと思ったのだが、前回来た時に心残りだったのが日蔭山よりも滝戸山に登る道だ。5時半までにこの峠に戻ってくれば十分に下山できる。日蔭山までは30~40分、反対側に下りて滝戸山の道を探して戻るとおそらく1時間半くらいになるだろう。意を決して行くことにする。
途中で登山道を左に逸れて尾根に取り付く。
日蔭山への最後の登り。一応テープが付いている。
この先の道は不明瞭なところが多い。日蔭山に登る明瞭な道は無いが、登山道を逸れて尾根に撮り付けば登るのは容易だ。一応道らしくなっており、テープが付いている。登り付いた日蔭山山頂は落ち葉の中にぽつんと三角点が立っていた。眺望は無い。テープが一つだけ付いていたが明瞭な道は無い。
日蔭山山頂の三角点。
小さな看板が付けられている。
落ち葉の斜面を登ってきたと反対側に下りて行くとカラマツの広場に出た。ここは前回来た時に雪がうっすらと積もっており、道を見失って滝戸山にたどり着けなかった場所だ。テープも何もないが、うっすらとある踏み跡を滝戸山の見える方向に進むと、その先にテープの着いた明瞭な道があった。その先に滝戸山が見える。時間は4時半、十分に戻れる時間だ。
カラマツ林。この広場には名前がつけられていたが、忘れた。踏み跡薄く、方向を見失いやすい。
カラマツ林から振り返って見る日蔭山の斜面。
カラマツの林からの帰り道はこれまた不明瞭でわかりにくい。以前に一度来ているから帰れるが、初めてだと道に迷うかもしれない。木の枝につけられた小さな赤テープのところを右に入って日蔭山山腹を巻いて進むのだが、真っ直ぐにも行けそうに見えた。ここは色気を出して10分ほど下りてみたのだが、その先には道らしきものは無かった。戻るのに15分かかり、ここで30分ほど時間を消費してしまう。そして峠に到着したのは5時20分、まだ十分に明るい。小休憩した後、足早に下山し、登山口に6時ちょうどに到着した。下山途中で本日7株目のカイコバイモにも遭遇できた。
真っ直ぐ進んでしまいそうだが、ここの木の枝に付いている小さな赤テープを右に進んで日蔭山山腹を進む。(見えますか?中央右寄り、太めの枝。)
これで情報をいただいた思親山、日蔭山の2ケ所はこの花があることを確認できた。おそらく、御坂山塊の他の場所も探せばあるのだろう。
地味な花だが、出会えて良かったカイコバイモ。最後に見つけた一株。