山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

櫛形山の稀少植物たち

2014年07月25日 | 番外編
 山岳レインジャー調査で訪れた櫛形山、見てきたのは保護柵内の植生変化だけでは無い。櫛形山の植生にかなり詳しい方が同行してくれたおかげで効率良く稀少植物を探すことができた。


    山全体が乾燥してもはや絶えてしまったと思っていたヒメムヨウラン。1株だけ発見。


    ヒメムヨウラン


    まだ蕾のタカネフタバラン。かつてはアヤメ平周辺の森にあったらしいが、発見したのは別の場所。


    タカネフタバラン


    同上


    同上


    同上。8月中旬に開花しそうだ。


    花が咲いた様子は無いが、これはカモメランの葉。かつてはたくさん咲いていたらしいが、今ではほとんど見られない。数枚、葉だけ見つけた。


    カキランの蕾。


    同上。初めて見る花。柿色の花が咲くらしいが、咲いているところを見てみたい。


    あと2週間くらいで咲きそう。(だが、この場所は保護ロープの中。登山道脇でも見られる。)


    目を疑ったのがこの葉っぱ。茎と葉に毛が生えたこの葉は黄色いあっち盛草。


    草むらの中に隠れるように葉が出ている。


    元気そうなあっち盛草の葉。このまま草地が元気回復してくれれば、必ず咲くだろう。

 全く想定していなかった草花に出会うことができて、あまり期待していなかった櫛形山はお宝復活の山に変わった。黄色いあっち盛草は別の場所でも確認したが、そちらはまだ草地の再生が悪く、あまり元気の無い小さな葉しか発見できなかった。日程がとれるならば、8月、タカネフタバランとカキランを見に行ってみたいと思う。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする