梅雨前線の影響で3連休前半は天候が不順だが、この日の午前中はなんとか天気が持ちそうだ。珍しく早朝4時に目が覚め、ネットで三つ峠の富士山ライブカメラをチェックしてみると富士山が見えていた。これならば雲海の上の富士山にひょっとしたらお目にかかれるかもしれない。行くならば御坂山塊だ。しかし、登山口までの移動時間と登頂時間を考えると、山に登っている間に雲が湧いてしまう可能性が高い。ならば最短で富士山の眺望を得られる場所、新道峠ならば駐車場から歩いて10分ほどで展望台に到着できる。
6時に新道峠駐車場に到着すると、先客の車が3台ほど止まっている。シンボルツリーのある第一展望台に行ってみると、三脚を立てたカメラマンが2人、撮影を終えて下山していった人に1人会った。予想通りの雲海上の富士山に出会うことはできたが、やはり季節が季節だけに空気が霞んでいる。
登山道沿いのもうすぐほころびそうなレンゲショウマ
木漏れ日の森
新道峠から見る雲海に浮かぶ富士山。季節が季節だけに霞んでいる。
雲海に浮かぶ夏富士 PLフィルターとパソコンで画像調整を行ってようやくこの程度。
2人のカメラマンはまだまだ粘りそうな雰囲気だったが、私は10カットほど撮影して黒岳山頂に向かう。今回の目的は8月に入ると咲くであろうレンゲショウマの状況と以前に訪れた時に気になっていた葉っぱにどんな花が咲くのか確認しておきたい。草むらの中を覗き込みながら、珍しい花や葉が出ていないかどうか探しながら歩く。
キヌタソウの群落
クガイソウ
ウスユキソウ。朝露が付いて鮮やか。
シモツケ
森の中で一株だけ発見したクモキリソウ。あたりはイノシシの仕業か、土が掘り起こされていた。
今年はレンゲショウマが当たり年のようで、登山道脇のあちらこちらに蕾のついた茎が出ていた。黒岳の北側斜面(芦川の谷に面した斜面)にはレンゲショウマやサラシナショウマの葉がたくさんあるのだが、花が咲いてくれるわけではない。しかし、今年は花をつけた茎がたくさん出ているように感じる。
レンゲショウマの群生と蕾。
もうすぐ咲きそうなモミジガサの花。
テンニンソウとトリカブトばかりになった森の草地。この山もかなりの食害に遭っていることが予想される。
森の中に入ってみると、予想通り鹿の食害の跡。
8時ごろ山頂に到着し、山頂近くにあったはずの気になる葉を探しに行ってみるがなかなか見つからない。確か立派な葉があったと思ったのだが・・・見つけたのは小さな葉っぱで、花が咲いていた。その花はクモキリソウだった。大きな葉はどこへ行ったのだろうか?目を凝らして探してみると、登山者に踏まれたか、誤って引き抜かれたか、大きめの葉がついた株がしおれかけて草地の中に落ちていた。既に土の中から根が抜けてしまっており、このままでは枯れてしまう。人に踏まれなそうな場所に穴を掘って植え直し、水をかけてきたが、果たして復活するものかどうか?なんとか復活して欲しいものだ。
山頂近くにあった気になる葉はクモキリソウ。小さな株。
右が花芽のない幼弱な葉、左のしおれているのが抜けていた葉で、土に戻して植え直したところ。
富士山展望台で軽食。三脚を立てて待っていると、一瞬だけ富士山が現れる。
展望台に咲いていた大株のヤハズハハコ。
さて、下山。だが、破風山の手前で芦川側の斜面に入ってみると、ペンキサインの付けられた木を発見した。その先の尾根は雑木が伐採されていて、テープと境界見出標の杭が打ってあった。そういえば、古い登山道は現在の新道峠の手前の尾根に付いていたと聞いたことがある。おそらくはこれがその尾根道なのではないだろうか?テープに従ってそちらのルート(道は無いが)を下りてみると、林道のすぐ近くまで雑木が伐採されていて、道こそ無いものの歩くには全く問題無く、林道に降り立った。林道の向こう側にも道らしきものが続いていた。15分ほど林道を歩いて新道峠駐車場に到着した。昼寝していた蛇に出会ったくらいで目ぼしい花は見当たらなかった。
破風山の芦川側斜面にあったモミジガサ群落。
林の中でペンキサインと境界見出の杭を発見。その先にもテープが見える。
尾根は雑木が伐採され、ツガの木の幹に鹿避け保護ネットが取り付けられていた。
このマークは何?
林道に降り立つ。
林道脇にはタマアジサイがいっぱい。
タマアジサイ
下山後、上九の湯に立ち寄るとうーさんとばったり。本日は奥様と買い物の帰りだそうだが、昨日は毛無山に咲いているという希少な植物を探して登って来たそうだ。お目当ての花は空振りだったようだが、昨年沢を登ってようやく出会えた草・ノ・王・葉・野菊の葉を見つけてきたそうだ。今年は昨年よりは楽にその花に出会えるかもしれない。明日は山岳会レインジャー活動で行く櫛形山の花調査に同行する予定である。
今年の御坂山塊のレンゲショウマ、まだ蕾ではあるが、当たり年だと思う。8月中旬ごろに見ごろを迎えそうだ。
6時に新道峠駐車場に到着すると、先客の車が3台ほど止まっている。シンボルツリーのある第一展望台に行ってみると、三脚を立てたカメラマンが2人、撮影を終えて下山していった人に1人会った。予想通りの雲海上の富士山に出会うことはできたが、やはり季節が季節だけに空気が霞んでいる。
登山道沿いのもうすぐほころびそうなレンゲショウマ
木漏れ日の森
新道峠から見る雲海に浮かぶ富士山。季節が季節だけに霞んでいる。
雲海に浮かぶ夏富士 PLフィルターとパソコンで画像調整を行ってようやくこの程度。
2人のカメラマンはまだまだ粘りそうな雰囲気だったが、私は10カットほど撮影して黒岳山頂に向かう。今回の目的は8月に入ると咲くであろうレンゲショウマの状況と以前に訪れた時に気になっていた葉っぱにどんな花が咲くのか確認しておきたい。草むらの中を覗き込みながら、珍しい花や葉が出ていないかどうか探しながら歩く。
キヌタソウの群落
クガイソウ
ウスユキソウ。朝露が付いて鮮やか。
シモツケ
森の中で一株だけ発見したクモキリソウ。あたりはイノシシの仕業か、土が掘り起こされていた。
今年はレンゲショウマが当たり年のようで、登山道脇のあちらこちらに蕾のついた茎が出ていた。黒岳の北側斜面(芦川の谷に面した斜面)にはレンゲショウマやサラシナショウマの葉がたくさんあるのだが、花が咲いてくれるわけではない。しかし、今年は花をつけた茎がたくさん出ているように感じる。
レンゲショウマの群生と蕾。
もうすぐ咲きそうなモミジガサの花。
テンニンソウとトリカブトばかりになった森の草地。この山もかなりの食害に遭っていることが予想される。
森の中に入ってみると、予想通り鹿の食害の跡。
8時ごろ山頂に到着し、山頂近くにあったはずの気になる葉を探しに行ってみるがなかなか見つからない。確か立派な葉があったと思ったのだが・・・見つけたのは小さな葉っぱで、花が咲いていた。その花はクモキリソウだった。大きな葉はどこへ行ったのだろうか?目を凝らして探してみると、登山者に踏まれたか、誤って引き抜かれたか、大きめの葉がついた株がしおれかけて草地の中に落ちていた。既に土の中から根が抜けてしまっており、このままでは枯れてしまう。人に踏まれなそうな場所に穴を掘って植え直し、水をかけてきたが、果たして復活するものかどうか?なんとか復活して欲しいものだ。
山頂近くにあった気になる葉はクモキリソウ。小さな株。
右が花芽のない幼弱な葉、左のしおれているのが抜けていた葉で、土に戻して植え直したところ。
富士山展望台で軽食。三脚を立てて待っていると、一瞬だけ富士山が現れる。
展望台に咲いていた大株のヤハズハハコ。
さて、下山。だが、破風山の手前で芦川側の斜面に入ってみると、ペンキサインの付けられた木を発見した。その先の尾根は雑木が伐採されていて、テープと境界見出標の杭が打ってあった。そういえば、古い登山道は現在の新道峠の手前の尾根に付いていたと聞いたことがある。おそらくはこれがその尾根道なのではないだろうか?テープに従ってそちらのルート(道は無いが)を下りてみると、林道のすぐ近くまで雑木が伐採されていて、道こそ無いものの歩くには全く問題無く、林道に降り立った。林道の向こう側にも道らしきものが続いていた。15分ほど林道を歩いて新道峠駐車場に到着した。昼寝していた蛇に出会ったくらいで目ぼしい花は見当たらなかった。
破風山の芦川側斜面にあったモミジガサ群落。
林の中でペンキサインと境界見出の杭を発見。その先にもテープが見える。
尾根は雑木が伐採され、ツガの木の幹に鹿避け保護ネットが取り付けられていた。
このマークは何?
林道に降り立つ。
林道脇にはタマアジサイがいっぱい。
タマアジサイ
下山後、上九の湯に立ち寄るとうーさんとばったり。本日は奥様と買い物の帰りだそうだが、昨日は毛無山に咲いているという希少な植物を探して登って来たそうだ。お目当ての花は空振りだったようだが、昨年沢を登ってようやく出会えた草・ノ・王・葉・野菊の葉を見つけてきたそうだ。今年は昨年よりは楽にその花に出会えるかもしれない。明日は山岳会レインジャー活動で行く櫛形山の花調査に同行する予定である。
今年の御坂山塊のレンゲショウマ、まだ蕾ではあるが、当たり年だと思う。8月中旬ごろに見ごろを迎えそうだ。