山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

富士北麓の森に咲く白い花  平成27年8月

2015年08月26日 | 花・花・花
 小さな虫が舞うようなこの花は、山梨県内では数カ所のごく限られた場所でしか自生していないと聞く。私が確認しているのはこの場所だけで、もう1ヶ所はまだ発見できていない。


    アオフタバラン(ラン科フタバラン属)が咲いていたが、もう終焉である。


    いました、白い花。


    ミヤマウズラ(ラン科シュスラン属)。探し物はこれではない。


    居ました本命、小さな白い虫が舞うような花。


    ハク・ウ・ン・ラン(ラン科ハク・ウン・ラ・ン属)


    木の葉隠れの術


    昨年に比べると株の数も花付きも良い。


    見事なり、白雲。


    背丈10㎝ほどの小さな花なので足元に注意しないと踏んでしまいそうだ。


    少し離れた場所にも数株咲いていた。

 ちょうど満開の良い時期に訪れることができた。植物は花を咲かせるにも根を延ばして株を大きくするにもエネルギーを使う。今年のような花の当たり年にはたくさんの種を実らせて新しい子孫を増やそうとするが、花をあまり付けずに根や葉を大きくしてエネルギーを蓄えたり、増えた根から新しい株を出したりする年もある。だから、花が無いからと言って必ずしも減ったとは言い切れず、花が咲かずともどれだけの葉や芽が出ているかということもこれからの変化を観察して行くうえで重要なことであろうと最近考えるようになってきた。ひとまずは今年はたくさんの花を付けてくれて良かった。ラン科植物だけに、今年の種が花を咲かせるまでには何年もの歳月を要するのだろう。立派な花を咲かせて欲しい。
コメント (4)
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