山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

富士山麓の大室山へ  平成27年8月16日

2015年08月22日 | 番外編
 山頂に登ることが目的では無かったのだが,探し物のついでに山頂まで行ってみた.本来この山はルートが無いのだが,一番傾斜の緩い北東側の尾根には赤テープが付けられていることを以前に確認している.今回は大室山北西側に位置する本栖風穴界隈を散策したので,そちらの尾根ではなくて道の無い北東側斜面を山頂に向かってほぼ直登してみた.


    本栖風穴界隈で点在していたミヤマウズラ.


    結実しているヒトツボクロがちらほら.来年は花を確認してみたい.


    本栖風穴の標柱.風穴はロープが張られて立ち入り禁止になっている.


    ロープの張られたところから見る本栖風穴.


    上から覗き込むと,真っ黒な深い穴に見える.ザイルで下降しても戻りは苦労しそうだ.

 本栖風穴から先は踏み跡を頼りに進むと大室山のふもとに出た.折り返すように細い踏み跡があり赤テープが付いていた.この赤テープを追いかけて進むと,道はぐるりと大室山を回り込むように北東側に延びているらしい.これを無視して,急斜面を山頂に向かってほぼ真っ直ぐに登ってみることにした.


    折り返すように道が派生しており,赤テープが付いていた.


    そのまま水平に大室山の裾を巻くように本来の道が続いているようだが,回り込まずにここから山頂に直登することにする.


    中腹の木に着生していたイワギボウシ.


    他に着生植物が無いかどうか,周辺の木を見て回るが目ぼしいものは見つからず.


    倒木に生えていた植物??


    山頂に近くなると笹が現れ始めた.


    アセビと笹の大藪.山頂まではもうたいした距離は無いので強行突破.


    平らになって来た.もうすぐ・・・


    森の中にある大室山山頂に到着.寄り道もしたが,3時間近くかかってしまった.

 想定外の笹とアセビの藪に悩まされたが,山頂には以外にもまともな登山道が走っていた.ここで午後1時,昼食をとる.どこかに富士山の展望地があると聞いていたので,下山側とは反対方向の道を辿ってみると,平らになった尾根の途中に三角点があった.そこは大室山南峰の三角点らしい.その少し先の草地から富士山を眺望できる場所があったが,イバラやカヤトの藪が茂っており撮影場所としてはいまいちだった.


    大室山南峰の三角点.笹が茂って眺望はいまひとつ.


    草地の向こうに富士山が見えるはずだが,この日は天気が悪くて姿を現さず.


    草地の中に咲いていたコウリンカ.


    傷んでしまっていたが,ハクサンフウロがちらほら.

 大室山山頂に戻り,傾斜の緩い北東側の尾根を富士風穴方向に下山する.こちらは広い尾根で中腹は明瞭な道が無いが,赤テープが点々と付いている.先ほどの笹薮とは違って歩きやすい.以前に樹海の森を散策した際に出会ったコイチヨウランの群落に立ち寄ると,大部分が結実していたが一部の花はまだ咲き残っていた.


    点々と赤テープが付けられている大室山北東側の尾根.


    ブナの若木が立ち並ぶ大室山中腹の原生林.


    立ち寄ったコイチヨウラン群落.まだ咲き残っていた.


    こちらは結実したコイチヨウラン.

 今回の探し物は残念ながら発見できず.小さな花なので見落としたか,あるいはまだ咲いていないのかもしれない.機会があれば,今シーズン再度トライしてみたい.

コメント (2)
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