山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ペルセウス座流星群流れず 三ツ峠  平成28年8月13日ー14日

2016年08月16日 | 山梨百名山
 昨年のペルセウス座流星群も三ツ峠山荘に1泊で狙ったが星空は現れなかった。今年も昨年に続いて三ツ峠山荘泊りで流星群の撮影に出かけた。山登りにデビューしたいという同僚とそのお子さんがおり、三つ峠山荘の中村さんにもいろいろと相談したいことがあったのでちょうど良い機会だ。最近の空は夜になっても星が見えないことが多く、雲画像では雲が出ていなくとも富士山や山の上にはどうしても雲がかかってしまう。当初から空模様を心配していたのだが、晴れてくれれば良いのだが・・・。午後1時から御坂側から最短ルートを使って花を楽しみながら三ツ峠に登る。


    ハナイカダは黒い実が成っていた。


    ミソガワソウかと思っていたが、これはイヌヤマハッカか?テンニンソウに混ざって咲いている。


    ノブキ(キク科 ノブキ属)


    テンニンソウの中にマルバタケブキが1本


    ジャコウソウ(シソ科 ジャコウソウ属)。萼や茎に毛の生えたアシタカジャコウソウというのが御坂山塊にはあるらしい。


    アザミの同定は難しいが、これはホソエノアザミか?


    ソバナがたくさん。


    元気なカイフウロ(フウロソウ科 フウロソウ属)


    この季節の三ツ峠といったらこれだろう。レンゲショウマ。まずまずの咲き具合。


    トモエシオガマ


    シュロソウ

 幼稚園の年長さんの子供を連れての登山だったが、予定通り2時間ほどで三ツ峠山荘に到着した。あいにくの曇り空の上にガスがかかってしまい、眺望は全く得られない。山頂は翌朝に行くこととしてさっそく休憩モードに入る。中村さんには植物保護のことではいろいろと相談にのってもらっており、危機的な状況に陥ってしまったヒナノキンチャクについても報告した。まずは種を蒔くことだろう。

 日が暮れる前にお風呂に入らせてもらって夕食になる。この日は夜の9時半ごろに接近した火星と月が富士山の上にやって来る日だったが、夜になっても全く空が晴れる様子が無く、明日の未明に期待して夜8時過ぎには寝ることになった。

 未明3時半、目覚ましはかけていなかったが目が覚めた。窓から外を覗いてみると・・・ちらりと星の輝きが霞を透かして見えるが、富士山の姿も富士吉田の町灯りも見えない。カメラを持って外に出ると、東の空にオリオン座が見え隠れしているがとても流星群を観察できるような空では無い。一旦あきらめて山荘に戻り、体制を整えて山頂に行ってみることにする。


    未明3時半の景色。ちらりと町灯りとわずかに町灯りが見える。富士山は見えず、流星群の観察はあきらめる。


    夜明け前に山頂に登る。


    ガスが切れると眼下は雲海が広がり、向かいの尾根に滝雲が流れ込んでいた。


    隣の御巣鷹山の電波塔が雲に浮かんでいる。


    雲に浮かんだ御巣鷹山電波塔


    夜明けが近付くにつれて富士山が見え隠れし始めた。


    滝雲と富士山


    雲海の彼方に霞む富士山


    同上


    雲海の間にちらりと見える山は黒岳。


    広角レンズで捉えた風景。


    山頂の日の出


    日の出の頃にはもう富士山は雲に覆われてしまい、その後姿を現すことは無かった。

 一緒に来た同僚と子供が山頂に到着した頃にはもう富士山は雲の中に隠れた後だった。

 御巣鷹山側にあるレンゲショウマを見に行こうとした途中でカメラが電池切れとなってしまった。交換電池2本持って来たので問題なしと思っていたのだが、充電したと思っていた2本の交換電池のいずれも充電し忘れたようで、カメラが起動しない。電池を温めてもこすっても電源が入らず、撮影はここであきらめる。山荘に戻って朝食をいただき、しばしまた中村さんと花の情報交換をして8時45分ごろから下山し、10時過ぎ、駐車場に到着した。

 ペルセウス座流星群は今年も撮影出来ず、電池切れなどもあって消化不良な山行になってしまった。しかし、同行した同僚とお子さんは初めての山と山小屋泊りで満足してくれたようだった。幼稚園の年長さんなのに、ソバナとカイフウロ、レンゲショウマの名前はしっかりと覚えてくれたようだ。    




    
コメント
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