夜叉神峠から高谷山を経て夜叉神トンネルの脇に出る新道が切り開かれたのはもう5年くらい前になると思う。以前から歩いてみたいと思っていたがなかなか機会が無く、偶然に時間が空いたこの日、歩いてみることになった。
短時間だが仕事を片付けてから出発したので、夜叉神峠登山口を出発したのは12時半くらいになってしまう。台風が通り過ぎて午前中は青空が広がり、気温はどんどん上昇してその頃の甲府盆地はもう気温が35℃くらいまで上がっていた。夜叉神峠登山口もかなり暑く、バス停横の水場から流れ出る水が熱湯と化していた。
登山道脇に咲いていたシデシャジン
キバナアキギリは大部分終わっていた。
フシグロセンノウ。以前に比べるとずいぶん減ったように思う。
マルバタケブキで吸蜜するキアゲハ
イヌトウバナ(シソ科 トウバナ属)だと思う。
ママコナの大群落。これはあまり鹿が食べないらしい。
圧巻のママコナ。苞(花柄の根元に付く葉のような部分)に鋸歯があり下唇の2つの班紋が黄色いことから、シコクママコナと思われる。
コフウロ(フウロソウ科 フウロソウ属)
コフウロの花
峠の近くに咲いていたのは良く似ているが葉が3深裂(根元まで裂けない)しているゲンノショウコ(フウロソウ科 フウロソウ属)。
ノアザミ(だと思う)。
笹に飲まれそうなタチフウロ
マツムシソウが1輪
夜叉神峠。雲が湧いて白根三山は見えず。
通常ならば1時間少々の行程だが、この日は暑くてバテたうえに体調が悪く、2時間近くかかってようやく夜叉神峠に到着した。空模様が次第に悪くなり、少しずつ雲が迫ってきており、天気予報通りに雨になりそうな気配だ。昼食をとって小休憩して高谷山に進む。
高谷山のカラマツ林。おそらくこれは植林。
登山道を隔てた反対側はミズナラを中心とした広葉樹林。こちらが本来の姿だと思う。
夜叉神峠から見ると尖った急峻な山のように見えるが、こちら側の登山道はさほど傾斜はきつくない。
高谷山(1,842m)到着。夜叉神峠から30分ほど。
木の隙間から北岳が見えるのだが、この日は雲の中。
小休止して桧尾峠に向かう登山道を下りる。こちら側は夜叉神峠側と違ってかなりの急下りである。途中からはロープ場やハシゴ階段のある細尾根になっており、少しばかりスリルが味わえる。途中から左に分かれる新道が出ていると聞いていたのだが、なかなか見つからない。標高差150mほど下りたところの小ピークで尾根が2方向に分かれており、その右側の尾根が夜叉神トンネルに向かって伸びているので、そこが分岐点だろうと思っていたのだがその場所には新道は無かった。その先は桧尾峠だが、そこまで行くと2本の谷を渡らなければ夜叉神トンネルにはたどり着けないはずだ。もしもその先で道が見つからないと・・・リカバーして高谷山に戻るのにかなりの時間を費やすことになる。下調べが不十分過ぎた。ここで撤退して高谷山に戻ることにした。
高谷山から桧尾峠、桃の木温泉ルートは、急傾斜の上にロープやハシゴ階段や細尾根のあるスリルがあるルート。
ここにはイワカガミの葉がたくさんある。
ギザギザした大き目の葉から見て、これはヤマイワカガミ。花の時期には白いイワカガミが咲いているのだと思う。
午後4時10分に高谷山に戻り着き、夜叉神峠の正規ルートを下山する。ルートの真ん中あたりで雨が降り出したかと思ったら次第に雨脚が強くなり、駐車場まであと10分ほどというところで本降りの雨に変わった。カッパを着て下山するがさらに雨足は強まり、駐車場に到着した頃にはバケツをひっくり返したような豪雨になっていた。帰りの道路は川のように水が流れ、路肩が良く見えなくなってしまっていたが、幸いにして私の車の前をバスが走ってくれていたので助かった。甲府まで戻ると、こちらはさほど酷い雨では無かったようだ。判断を間違ってこの豪雨の中を道迷いしていたら大変なことになっていたかも知れない。
後にネットで新ルートを調べてみたところ、引き返した地点より先にある桧尾峠でルートが分かれており、夜叉神トンネル近くの護岸工事を行った斜面あたりが一部崩落していて通行が難しくなっているらしい。ヤマイワカガミが咲く頃に再訪できればと思う。
今回見たかったのがこの花。
猫招きの草。
赤紫色の花が可愛らしいが、接写すると猫というよりは牙を持った虎のようだ。
大きな株があったが、まずいことに鹿に食べられている。稀少な花だけに生き残ってくれれば良いのだが・・・。
短時間だが仕事を片付けてから出発したので、夜叉神峠登山口を出発したのは12時半くらいになってしまう。台風が通り過ぎて午前中は青空が広がり、気温はどんどん上昇してその頃の甲府盆地はもう気温が35℃くらいまで上がっていた。夜叉神峠登山口もかなり暑く、バス停横の水場から流れ出る水が熱湯と化していた。
登山道脇に咲いていたシデシャジン
キバナアキギリは大部分終わっていた。
フシグロセンノウ。以前に比べるとずいぶん減ったように思う。
マルバタケブキで吸蜜するキアゲハ
イヌトウバナ(シソ科 トウバナ属)だと思う。
ママコナの大群落。これはあまり鹿が食べないらしい。
圧巻のママコナ。苞(花柄の根元に付く葉のような部分)に鋸歯があり下唇の2つの班紋が黄色いことから、シコクママコナと思われる。
コフウロ(フウロソウ科 フウロソウ属)
コフウロの花
峠の近くに咲いていたのは良く似ているが葉が3深裂(根元まで裂けない)しているゲンノショウコ(フウロソウ科 フウロソウ属)。
ノアザミ(だと思う)。
笹に飲まれそうなタチフウロ
マツムシソウが1輪
夜叉神峠。雲が湧いて白根三山は見えず。
通常ならば1時間少々の行程だが、この日は暑くてバテたうえに体調が悪く、2時間近くかかってようやく夜叉神峠に到着した。空模様が次第に悪くなり、少しずつ雲が迫ってきており、天気予報通りに雨になりそうな気配だ。昼食をとって小休憩して高谷山に進む。
高谷山のカラマツ林。おそらくこれは植林。
登山道を隔てた反対側はミズナラを中心とした広葉樹林。こちらが本来の姿だと思う。
夜叉神峠から見ると尖った急峻な山のように見えるが、こちら側の登山道はさほど傾斜はきつくない。
高谷山(1,842m)到着。夜叉神峠から30分ほど。
木の隙間から北岳が見えるのだが、この日は雲の中。
小休止して桧尾峠に向かう登山道を下りる。こちら側は夜叉神峠側と違ってかなりの急下りである。途中からはロープ場やハシゴ階段のある細尾根になっており、少しばかりスリルが味わえる。途中から左に分かれる新道が出ていると聞いていたのだが、なかなか見つからない。標高差150mほど下りたところの小ピークで尾根が2方向に分かれており、その右側の尾根が夜叉神トンネルに向かって伸びているので、そこが分岐点だろうと思っていたのだがその場所には新道は無かった。その先は桧尾峠だが、そこまで行くと2本の谷を渡らなければ夜叉神トンネルにはたどり着けないはずだ。もしもその先で道が見つからないと・・・リカバーして高谷山に戻るのにかなりの時間を費やすことになる。下調べが不十分過ぎた。ここで撤退して高谷山に戻ることにした。
高谷山から桧尾峠、桃の木温泉ルートは、急傾斜の上にロープやハシゴ階段や細尾根のあるスリルがあるルート。
ここにはイワカガミの葉がたくさんある。
ギザギザした大き目の葉から見て、これはヤマイワカガミ。花の時期には白いイワカガミが咲いているのだと思う。
午後4時10分に高谷山に戻り着き、夜叉神峠の正規ルートを下山する。ルートの真ん中あたりで雨が降り出したかと思ったら次第に雨脚が強くなり、駐車場まであと10分ほどというところで本降りの雨に変わった。カッパを着て下山するがさらに雨足は強まり、駐車場に到着した頃にはバケツをひっくり返したような豪雨になっていた。帰りの道路は川のように水が流れ、路肩が良く見えなくなってしまっていたが、幸いにして私の車の前をバスが走ってくれていたので助かった。甲府まで戻ると、こちらはさほど酷い雨では無かったようだ。判断を間違ってこの豪雨の中を道迷いしていたら大変なことになっていたかも知れない。
後にネットで新ルートを調べてみたところ、引き返した地点より先にある桧尾峠でルートが分かれており、夜叉神トンネル近くの護岸工事を行った斜面あたりが一部崩落していて通行が難しくなっているらしい。ヤマイワカガミが咲く頃に再訪できればと思う。
今回見たかったのがこの花。
猫招きの草。
赤紫色の花が可愛らしいが、接写すると猫というよりは牙を持った虎のようだ。
大きな株があったが、まずいことに鹿に食べられている。稀少な花だけに生き残ってくれれば良いのだが・・・。